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2011年5月

2011年5月30日 (月)

上高地・遊歩道

河童橋を渡り、明神池に向かう。遊歩道沿いに美しい水辺の景色が続く。枚数が多いですがお楽しみください。

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中国ウオッチ・フカヒレ

アメリカ下院でフカヒレ禁止法案が提出されることになりそうで、アメリカの中華レストランが敏感になっている。中華レストランの中にはメニューからフカヒレ料理をなくしているところも出ているが、実際は常連が頼めば出てくるようだ。鮫が乱獲されて絶滅の危機に瀕している、と言うが事実なのだろうか。なにかターゲットを決めてパフォーマンスに努める代議士も多い。当然ながらアメリカ在住の中国人には伝統文化である食材を禁止することに強い反発がある。ニューヨークなどではアジア系の住民人口が増え続けており、選挙区の見直しが必要な事態だとの情報もある。この法案もその辺の力関係から本当に提出されるのか、提出されたら通過するかどうか、注目されるところだ。日本では特に鮫が絶滅する、などという情報は聞いていない。三陸沖などで良質なフカヒレがとれるが、大震災で休漁しているはずなので鮫も一安心というところか。棲息数が少し増えてくれると良いが。

中国ウオッチ・食べ過ぎ

浙江省の温州動物園ではえさを食べ過ぎて死ぬ動物が少なくないという。今までキリン、猿、アザラシなどが死んでいる。この動物園では入場者に動物のえさを売りつけ、入場者から大量のえさを与えられた動物が死んでいることがネットで暴露された。飼育員が動物園に金を払って場所を借り、売店を経営していた。ネットで暴露されて売店は撤去されたが、当の飼育員は「規定違反の行為ではない、全国の動物園でどこでもやっていることだ」と開き直っているという。ハトのえさじゃあるまいし、動物のことを考慮しないでえさを売る動物園なんてあるのだろうか。中国ならあり得るか。

上高地・河童橋周辺

約4キロ歩いて河童橋に到着。その辺をうろついて一息入れた。写真を撮りながらなので一時間以上かかったが思ったより軽快に歩き通せた。平日だが観光客が多くなってきた。ただここから明神池までさらに歩こうとする人はわずかのようだ。

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小笠原喜康著「議論のウソ」(講談社現代新書)

著者は日本大学の文理学部教授で教育論などが専門。この本では世の中で議論の前提になっていること、が本当に正しいのか少し詳しく検証することで、マスメディアなどで伝えられる情報の解釈を疑うことを教えてくれる。同じ情報も解釈により全く違う結論になることもある。マスメディアは、しばしば自分の求める結論に導くために情報を選別したり、強弱をつけたりしている。例として「少年非行の増加」、「ゲーム脳の恐怖」、「携帯電話の悪影響」、「ゆとり教育批判」が検証されている。
それぞれ一般に前提にされていることが間違っている、といっているのではない。その根拠は正しいのか検証しているだけである。あとはそこから自分の頭で結論を導けばいい。この本を読むといかにマスメディアの単純化した結論づけに乗せられているかに気がつく。人は情報が多ければより真実に近づく、と思い込んでいるが、その情報自体がそもそも選別されて流されていることも多い。同じような情報ならいくらたくさんあっても一つだ。多いから正しいわけではない。統計の数字は事実を表している、などと思ってはいけない。統計の中にも読み方で全く違う結論となることは良くある。ましてやアンケートなどは設問そのものに結論を導くものが、アンケートを作った本人も知らずに入っていることがある。御用学者のご託宣は、呼ばれたステージに合わせた答えでしかないものだ。そういう世界で少しでも物事を自分で判断できるようにするためのアドバイスとしてこの本は役に立つ。

中国ウオッチ・リビア

中国商務部は、中国が請け負っていて、今回のリビアの紛争で破綻した大口案件が50件以上、金額で188億ドル以上の損失になると発表した。日本円で1兆5000億円近くになる。回復される見込みはほぼないと見られる。また、契約が曖昧なものも多く、大型プロジェクトには融資が伴っていて、金額の明らかな直接融資以外に間接融資がその数倍との見方もあり、損害額はさらに増えることが確実だという。また契約に対する保険もかかっているが、中国の保険会社なので、中国としては補填されない。中国のテレビでは日本の震災とほぼ同程度の扱いでリビア紛争が報道されていたが、そういうことだったのか。

上高地・穂高連峰

もうすぐ河童橋だ。穂高連峰が正面に見える。朝靄が完全に消えて快晴だ。雪渓までよく見える。

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中国ウオッチ・ハム

中国の食肉加工最大手の会社のハムを、高級ホテルの調理師が調理しようとしたところ、ハムの内部にハムの包装の切れ端が入っていた。その包装にはひと月以上前の日付が印刷されていたという。期限切れのものを再加工しているのではないかと問題にされたが、ハム会社は、自動生産工程のミスであり、再加工などしていない、と発表した。そのホテルは直ちにその会社のハムの使用を中止したという。この報道でハム会社の株価は大幅に下落したという。以前日本でも同様の事件があり、食肉業界の深い闇が暴露されたことは記憶に新しい。常識で考えても再加工以外に古い日付が印刷された包装が自動工程に混入することなどあり得ない。または社員の故意か、ホテルの調理師の悪意かだろう。当然当局の調査がなされるものと思う。日本同様根は深いのではないか。

2011年5月29日 (日)

上高地・樹②

大好きな樹のつづき。前回とは少し趣が違います。美しいでしょう。

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中国ウオッチ・化学肥料

中国の化学肥料の使用量は60年間で100倍になったという。これは安全な使用量の上限の倍に達しており、与えた作物に対し40%しか働いておらず、残りは残存して環境汚染の原因となっている。また、畜産や養殖で動物の糞が毎年27億トン発生しているが、肥料などに有効利用されずに廃棄されてこれも環境を汚染している。同様に、農薬も使用量の60~70%が土壌中に残留していると見られる。このような過剰な化学肥料や農薬の使用は土を疲弊させ、再生不可能とする危険性がある。さらに工場排水などにより、中国の河川水の70%が汚染されているといわれ、その40%は使用できない水と化している。都市部を流れる河川の95%が重度の汚染状態とされている。過去の日本でも同様な状況だったが、公害問題を契機に環境に対する意識が高まりかなり改善されている。中国も同様に改善の方向に進むことは間違いないが、どうも手遅れになる気配が見えるのは点数が辛いだろうか。

上高地・猿

あちこちで猿の出没が話題になる。上高地も例外ではないようだ。遊歩道を歩いていると梢が揺れている。見上げると大きな猿が枝をへし折りながら新芽を食べている。またしばらく行くと女の子たちが騒いでいる。道の上で二匹の猿が堂々と毛繕いをしている。すぐそばまで寄っても逃げる気配もない。近くの林の中では小猿が楽しそうに遊んでいた。あとでバスセンターの近くの看板で見たが、観光客が猿に安易にえさをやるのでなついてしまったらしい。放っておくとだんだん悪さをするようになることが心配される。白山スーパー林道の入り口近くの観光センター近くでは群れで道路に寝転がり、車の通行に差し支える状態となっている。ハイカーを襲ってリュックから食べ物を奪おうとする輩もいるという。ほとんど傍若無人であった。上高地も早晩そうなりかねない。

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Photo_10 枝を折り、新芽を食べていた。

Photo_11 遊歩道で平然としている。

Photo_12 目の前まで寄っても平気。

Photo_13 すぐそばの林の中で小猿がじゃれていた。

中国ウオッチ・ポーランド

ポーランドには2004年までほとんど高速道路と呼べるようなものがなかったが、2012年までに1800キロの高速道路を建設するとにして建設業者を入札した。落札したのは中国海外工程集団有限公司。現在約500人の中国人労働者が懸命に働いている、とフランスのメディアが伝えている。ポーランドはユーロ圏で初めて中国に門戸を開いた国となった。もちろん中国が落札できたのは工事費が安かったからで、地元の建設業者は、適正価格の半分で落札している、絶対赤字のはずなのにと不満を口にしている。労働者まで中国から連れてくるやり方はアフリカと同様で、雇用も生まず、地域に何も恩恵がないため、結果的に反発をもたれるパターンになるのではないだろうか。

上高地・梓川①

梓川沿いに河童橋に向かう。雪解け水のため水量も多く、澄んで美しい。日本の河は美しい。多分どの河も昔はこのようにきれいだったのだろう。多摩川の水でさえ大正時代まで上流は飲用水として使えていたそうだ。私の父も大正生まれだが、子ども時代の川遊びの思い出を語っていた。淵で大きな鯉を捕まえたこともあるそうだ。父のふるさとを訪ねても、今見たら上流のダムのため浅瀬しかない。あるべき清流の姿を楽しんでください。

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中国ウオッチ・内モンゴル

中国・内モンゴル自治区で炭鉱開発に反対をしていたモンゴル族の活動家がトラックにひかれて死亡した。この活動家は地元に炭鉱が建設されることで環境が破壊されるとして地元政府にたびたび抗議をおこなっていた。このため、市民1000人が政府庁舎に抗議に押しかけ、武装警官とにらみ合った。今のところ暴動には至っていないようだが、4人が逮捕されたという。モンゴルでは表土層が薄く、表土層が損なわれると砂漠化が進むことが経験的に分かっており、炭鉱開発などで穴を掘ることには強い抵抗がある。昨年12月には浙江省で政府の発電所建設のために土地の強制収用に抗議した活動家が同じようにトラックにひかれて死亡していることが話題となったが、警察は単なる交通事故として処理している。偶然だろうか。このような係争は数多くあるようだが、情報が伝わってくるのはほんの一握りだ。

中国ウオッチ・ポルトガル

中国は経済危機にあるポルトガルの国債購入に関心があると報道された。これにより、ユーロが一時的に値上がりした。ギリシャの再建計画案が、野党の反対で頓挫したため、ユーロは再び下落してしまったが、中国はすでにスペイン国債を購入していることが明らかにされており、また、1月にはアイルランド救済に関して入札に参加したことも明らかにされた。ポルトガル国債の引き受けについて6月中旬には約780億ユーロが入札されると見られている。中国はユーロ債を引き受けると同時にアメリカ国債の保有数を調整しており、2月末から現在まで92億ドルもアメリカ国債の保有額を減らした。しかし現在でもアメリカ国債の最大の保有国は中国である。中国はリスク分散をしながら世界に対する影響力を高めようとしているようだ。

2011年5月28日 (土)

上高地・田代池

大正池から15分足らずで田代池に至る。河童橋への道からわずかにそれるが、それでよらずにいる人はこの写真を見てもう一度訪ねてほしい。田代池はまわりの山からの清流が水たまりのようになっているところで、池と言うほどの大きさではないが、まわりの木々と合わせてとても美しい。

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中国ウオッチ・朱元璋の墓地

江蘇省・洪沢湖の西岸にある、明王朝を開いた初代皇帝朱元璋とその父祖の墓地、明祖陵は1680年の大洪水により水没して、300年以上の間、洪沢湖の湖底に眠っていた。それが今年の大旱魃で洪沢湖の水位が下がり、300年ぶりにその姿を現したと報じられた。出現した明祖陵のこけを取り除くと鮮やかな朱色があらわれた。専門家によれば辰砂(硫化水銀・朱色の顔料として珍重された)だという。これが一時的な出現に終わるか、そのまま遺跡として見続けることが出来るのか、今後の雨次第と言うことになる。

内田樹著「街場のメディア論」(光文社新書)

著者が神戸女学院大学で講義したメディア論の講義録をもとに大幅に加筆したもの。仕事をする、ということはどういうことかという導入部で「自分にあった仕事」を探すという考えは間違っていることをわかりやすく説明している。どういうことかはこの本で。この本ではものごとの価値にはそのものに元々備わっているのではなく、そのものに価値がある、と誰かが認識したとき、ものに初めて価値が生ずる、というものがあることが繰り返し述べられている。我々は市場原理主義の考え方に大きく影響されているためにわかりにくいところがあるかもしれないが、その市場原理主義のために我々の世の中に対する考え方がゆがんでいることがいつの間にか分かってくる。たとえば医療の場での患者を「お客様」と呼ぶ状況がいかに医療を危険にさらしているか(医療過誤に対する過剰な訴追などを生み、医者の現場からの逃避を進めている)、また、教育の場で生徒や学生が、消費者の立場になってしまった状況が、安易な教育改革の繰り返しを生んでいることなど。そうしてそのような状況を生んでいるものの大きな原因の一つがマスメディアである、と述べる。書いてあることを要約しようとしてかえってわかりにくくなってしまったが、この本は説明が丁寧なのできちんと読めばわかりやすい。マスメディアの言葉狩りなどについては直接言及していないが、マスメディアが想定する大衆の知的レベルはこんなものだ、というレベルがかなり低いところに置かれていることは日頃心ある人は強く感じていることと思う。マスメディアは大衆を見下すことを続けているうちに自らが知的劣化スパイラルに落ち込んでいる。マスメディアが見放され、ミディアムメディア、ミニメディアが台頭しつつあるのは当然の状況なのだろう。著作権について著者の考えが詳しく述べられている。電子書籍が増えてきたときの著作権の考え方についてこのような論点を語る人は少ないのではないだろうか。そして紙の本と書棚についての考察は全く共感するところであり、卓見であると思う。

中国ウオッチ・中小企業

中国は、過熱している経済に対する対策として国内銀行の貸付金利を大幅に上昇させている。これに対し一部経済評論家は、金融引き締め政策を続行すれば中小企業が持たない、と警告する。中国国内には1000万社を超える中小企業が存在し、都市部での雇用の80%をになっている。その数は中国企業の99%にあたる。中小企業協会や聯合会のトップはこのままでは今年八月前後に中小企業の倒産が多発するだろうと予測した。多くの中小企業は深刻な経営危機に陥りつつあるという。その原因は、人件費の高騰(日系企業だけではないようだ)、人民元の上昇、原材料の高騰、人手不足、電力不足、資金確保の困難などである。予測されている八月ごろにはたして実際に倒産続発があるのかどうか、多分こういう場合悲観的な予測がなされることが多いので、時期的には少し遅れてそういう事態になるのか。ただ、勢いだけで過剰に作られたと思われる会社が淘汰されるとき、本当に実力のある会社が生き残り、さらに成長したら初めて本当の中国の台頭が始まるのかもしれない。中国は思っている以上にしたたかだ。

中国ウオッチ・欠礼

日中韓の首脳会議が先頃日本で開催されたが、東京での会合のあと、中国・温家宝首相、韓国・李明博大統領と菅首相の3人が福島で慰問をおこない、席上3人がにこやかに福島県の野菜と果物を口にしているシーンが報道された。被災地の野菜が安全であるパフォーマンスとして日本では好意的に受け止められたものと思う。ところが、一部中国、および韓国の外交筋の担当者からは「外向的な欠礼である」との批判の声が上がっていると中国、韓国両国で報道された。あのパフォーマンスが予告なく突然だったことで、事前に安全であることを確認するのに同行員が大変な思いをしたという。もちろん両首脳は平然と笑いながら菅首相に合わせていたが内心は別だったのかもしれない。日本の外務省はいつもは石橋をたたいているのに、今回は良く菅首相の言うとおりにしたものだ。それともそこまで考えが回らなかったのだろうか。

中国ウオッチ・羅津港

中国は日本海沿岸に領土を持たない。日本海側はロシアと北朝鮮が領土を接してふさいでいる。このたび、北朝鮮の、日本海に面する港である羅津港と中国・吉林省をつなぐ道路の大規模改修建設が、中国と北朝鮮共同で開始された。羅津港とその周辺は羅津貿易特区として両国で重点開発されていくという。今回の金正日の中国訪問ではその点が確認され、同時に経済協力が約束されたと見られる。先般鴨緑江に浮かぶ島、黄金坪の中国による開発のニュースを伝えたが、中国は経済協力という名の援助をだしに悲願の日本海側の港をついに確保したようだ。

中国ウオッチ・信号無視

中国では5月から飲酒運転に罰則が強化されたが、それに伴いそのほかの違反についての取り締まりも強化された。中国では電動バイクには免許が要らないので自転車に替わって市民の足になっているが、交通法規の知識がない人が多い。そのために電動バイクによる事故が急増しているので特に取り締まりの対象とされている。赤信号無視の電動バイクに対して注意をすると「自動車が来ないことを確認した。危険ではない。」とみな口をそろえて主張するという。警官が信号無視は罰金であることを告げるとほとんど全員が「知らなかった。」と驚く。現在警官は相手が納得するまで説得するよう指示されており、平均一件当たり20分ほどかけて交通法規について説明し、抗弁する人も最後には納得するという。中国では何事にも「私が間違っていました。」と認めない限り話は終わらない。当然違反に対していくら自分の正当性を主張しても(中国人のその自己主張のエネルギーはものすごくて日本人は遠く及ばないほどだが)決して「釈放」されることはないため、あきらめるようだ。罰金は30元と日本と較べるとわずかだが、その金額に呆然と立ち尽くす人も見られると記事は結んでいる。

2011年5月27日 (金)

中国ウオッチ・ひでり情報④

新疆ウィグル自治区南部では猛暑が続いている。トルファンでは15日に40.1℃16日に41.6℃の最高温度を記録した。同地区では42.6℃を記録したところもあった。同地区は盆地になっており、まわりの高山の雪が一気に溶けて渇水の中で洪水が起こる危険があるという。なお新疆ウイグル地区には氷河が数多く存在するが、過去30年でもっとも縮小していることが発表されたばかりである。同地区の水源は氷河の雪どけ水だが、将来に対して非常に懸念される状況となっている。

中国ウオッチ・ひでり情報③

浙江省寧波市では水道から黄色い水が出るとの苦情が殺到している。当局は水源のダムの水位が渇水で急激に下がったため、別のダムの水を回したところ、流水が変わって土砂が混じったためと説明している。同市では渇水にあわせて給水制限の措置をとった。昨年下半期からの降雨不足が続いており、旱魃状態は深刻化している。あと一ヶ月先の梅雨のシーズンが待たれている。

中国ウオッチ・ひでり情報②

中国南部で異常な渇水が続いているが、武漢市の部分での長江の水位が平年より6メートルも低くなっているという。周辺地区は長江を使った水運で物流をおこなっており、物流が滞りだしている。

中国ウオッチ・ひでり情報①

江西省では極端な旱魃に見舞われているが、同省にある中国最大の淡水湖である鄱陽湖(はようこ)では水面が観測史上最低になり、広大な湖底が出現した。草原と化した湖底をバイクが疾走しているという。鄱陽湖は琵琶湖の約5倍の大きさの巨大な湖である。元々長江の流れで形成されている湖であり、長江が減水していることが原因であろう。三峡ダムなどの影響はないのか。

中国ウオッチ・石臼湖

江蘇省が10年に一度という大旱魃に見舞われている。面積208平方キロの石臼湖がほとんど干上がってしまったと報じられた。この面積はなんと琵琶湖の約三分の一、日本で三番目に大きな猪苗代湖の倍の大きさである。石臼湖には長江支流の秦淮河から水が流れ込んでいるが、現在流れは途中で途絶えている。周辺ではモンシロチョウが異常発生しており、生態系にも異常が生じている。農薬の大量使用により、天敵がいないこと、モンシロチョウは雨期に幼虫が水中で死んでしまうことが多いが、雨が降らないのですべて生き残ったためだと学者は推察している。単一の生物が異常発生するのは生態系にとって良くない環境の表れである。モンシロチョウの幼虫はアブラナ、キャベツ、ブロッコリ、大根など、アブラナ科の植物を大量に食べる。このためさらに大量の農薬が使用されることが予想される。ところで報告しなかったが、江蘇省南京市を流れる秦淮河で先日、魚が大量死した事件があった。渇水のあと南京で局地的な集中豪雨があり、秦淮河に流れ込む配水管の中の汚泥が一気に流入したためと見られ、魚の死骸と汚泥ですさまじい悪臭が漂ったという。有毒物質が魚に取りこまれている恐れがあるので魚を食べないように当局が警告したが、さすがにその魚が店頭にこっそり並ぶようなことはなかったようだ。その秦淮河を経由して長江の水を石臼湖に引き入れる準備をしているところだという。いやはや。

2011年5月26日 (木)

中国ウオッチ・給食

中国のブログに、日本の子どもたちと給食を食べたときに感心したことが書かれていて興味深かったので紹介する。「日本の小学校では給食は子どもたちが用意をする。給食当番は毎日交代で、誰もが必ず担当する。当番の子どもたちは割烹着、帽子、マスクを着用し、台ふきや運搬、配膳作業をおこなう。また、給食はクラスの全員が一緒に食べる。勝手に食べ始めてはいけない。前に座った女の子が牛乳のふたを取ってくれて、そのふたとビニールをそれぞれ別のゴミの容器にわけて捨てていた。また牛乳の瓶はトレイに寝かせて運ぶと落とさないよ、とアドバイスしてくれた。そして子どもたちは自発的に食べ終わったものを後片付けしていた。」以上が驚きと共に紹介されていた内容である。多分中国の給食は違うと言うことなのでしょう。続けて、中国の子どもは家の手伝いをすることがなく、やらせるときには褒美を出さねばならない、と嘆いている。日本人と中国人はスタートラインから差が付いている、とまで言っているが、給食は確かに言うとおりだけれど日本の子どもも家事を手伝う子どもは少ないような気がするけれどどうだろう。子どもの自立のためにも家事を手伝わせるようにした方が良いというブログの意見には全面的に賛成だ。

上高地・樹①

樹が好きである。特に年月を経た樹がいい。写真は大正池から田代池への遊歩道の樹。樹間から朝日が射していた。

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再開します

中断していて申し訳ありませんでした。父が97歳でなくなりました。高齢なので覚悟はしていましたが、急だったので未だに実感がありません。入院もせず静かに息を引き取りました。痛みも苦しみもなかったそうで、幸せな最期だったと思います。いろいろ片付けや残された母の相手をする必要があるので来週また何日が中断するかもしれません。

2011年5月20日 (金)

中国ウオッチ・茶の香り

「福建省の安渓の鉄観音茶です。ちょっと香りをかいでみませんか。」と道行く人にお茶の香りをかがせるふりをして薬物を吸わせ、昏倒した被害者から金品を強奪する事件が多発しているので注意するように、と中国公安局が呼びかけている。金品ではなく、女性なら乱暴されることもあり、またひどい例では殺されて臓器を奪われたものもあったという。そのほか海産物、ニンニクなどの香りをかぐようにすすめるケースもあるという。現在判明している事件発生場所は四川省の成都市、綿陽市、広東省の深圳市、東莞市、河北省、黒竜江省、天津市など。全国で、同じ手口でおこなわれているところを見ると大がかりな組織があるのではないかと疑われる。ところが公安当局が知らせているのは一部のみに限られており、まだ全国に徹底されていない、とこれを取り上げたネットメディアが批判している。今のところ日本人の被害は聞いていないので組織にはまだ日本語の出来る人間が加わっていないのだろう。このままでは早晩日本人も狙われる恐れがあるので注意してほしい。

中国ウオッチ・偽領収書

中国国家審計署(日本の会計検査院に相当)が疑いのある精算済み領収書を調査したところ、その2割が偽物だった。同署が56の政府部門の領収書の抜き取り調査をおこなったところ、疑わしいものが2万9000枚見つかり、精査して5170枚の偽領収書を見つけたという。このほか領収書としては本物だが、規定を満たしていないものも数多くあり、調査対象の17.61%が問題のあるものだったという。日本の方がまし、といっていてはいけない。不正はいけないのだ。昔、豊かな時代は多少のルーズさは社会の潤滑剤だったけれど今はそこまでゆとりはないし、限度を超えたものが処分されるのは当然だ。その限度の基準もはるかに厳しくなっていることを自覚せざるを得ない時代なのだ。中国もそういう段階を踏んで行かざるを得ないと言うことだろう。

中国ウオッチ・乱用

山東省当局は、最近農薬の乱用が増えていることを明らかにした。同省では農薬の販売の許可制度を廃止した。その後農薬販売会社が激増し、さらに農薬の小売業者や個人業者も増えて乱売となり、結果的に農薬の乱用が増えているという。使用が制限されている農薬や、有害品が無制限に市場に出回り、結果的に毒入りニラ、毒入りピーナッツ事件などが起こる原因となった。現在農薬販売の許可制の復活を検討中とのことである。よく知られているように中国人は野菜を洗剤で洗う。農薬は乳化剤が入っているので水で落ちないことはないものの、本体は水に流れにくい。農薬が付いているなら洗剤を使うのは理屈に合っている。以前洗剤で野菜を洗うことを笑ったが、身体に入れるなら農薬より洗剤の方が確かにましである。

2011年5月19日 (木)

中国ウオッチ・人工降雨作戦その後

武漢市は50年ぶりの冬春連続の旱魃に直面しているとの報告が入った。2010年10月から現在までの降水量は187ミリ(あの20ミリも含まれるのだろう)、平年の508ミリと較べて非常に少ない。被災農地は全体の約半数に及び、米、小麦、トウモロコシ、菜種、綿花などの生産に影響が出ている。気象台の予報では数日中にまとまった雨の降る可能性はなく、気温の上昇が予想されるという。当然農地の水分の蒸発も増えると見られ、被害は拡大する恐れがある。政府は延べ30万人の人員と大型送水器を投入して被害拡大防止をする予定という。

中国ウオッチ・人工降雨作戦

武漢など39の県と市で過去最大規模の人工降雨作戦が実施された。ヨウ化銀を含む高射砲やミサイルを打ち上げる作戦で、高射砲を2000発、ミサイルは500発使用された。今回発射されたミサイルの数は2010年の一年間の量を超えた。また航空機による降雨剤の散布も2回、計5時間にわたっておこなわれた。この結果、2万5000平方キロの範囲で雨が降り、平均降水量は20ミリに達したという。人工降雨陽のミサイルはプラスチック製で、またヨウ化銀も毒性が低いので環境への影響はない、と実施担当者は述べているそうだ。ところでその後の降雨はどうなったのであろう。一回だけの雨ではコストがあうのであろうか。まさか必要な量の雨が降るまでこの作戦を続けるわけにも行かないと思うが。

中国ウオッチ・開けてびっくり

土産物用の真空パックされた北京ダックに悪質な偽物が出回っていることが分かり、調査と取り締まりが開始された。もっとも有名な老舗の全聚徳の品物と偽り、「卸売価格で大放出、15元」などとして格安販売されていた。15元と言えば200円以下である。全聚徳は、昔は中国訪問した他国の元首を接待する場所に使われたこともあるような店で、最近はチェーン店が増えて格も落ちたとはいえ、こんな値段で売っているわけがない。もちろん買う方も偽物を承知で買っているのだろうが、土産として買って、田舎へ帰って開けてびっくり。北京ダックに欠かせない皮がないばかりでなく、頭も手羽もなく、くさい肉があるばかりだったという。これはたまたまなのだろうか、それとも告発があるまでずっと売られ続けていたのだろうか。ちょっとだけ作って売るだけではたいした利益が上がるわけもないので、ずっと売られていたのだろう。田舎の人はそれが北京ダックだと思っていたのかもしれない。それでは田舎の人をバカにしすぎか。だまされるのは自分が悪いというのが中国人に染みついている考え方なので、告発そのものがなされていなかったのか。あなた、まさか買って帰って、土産として知人にあげて迷惑を掛けていないでしょうね。

上高地・大正池

大正池はその名が示すとおり、大正時代に焼岳の噴火の噴出物で梓川がせき止められて出来たことはよく知られている。焼岳は明治40年から昭和14年まで、併せて139回の噴火を起こしており、大正4年の大爆発で大正池が出現した。現在も焼け岳からの土砂の流入が続いており、大正池は景観維持のために時々浚渫をおこなっているそうだ。有名な立ち枯れの樹はだんだん朽ちて倒れてしまいその数はわずかになってしまったが、まだ残っていることは残っていた。

Photo_8 大正池から穂高連峰を望む。

Photo_9 立ち枯れの樹。

Photo_10 立ち枯れの樹のアップ。

Photo_11 ふたたび焼岳。

Photo_13 木の間から見た大正池。

中国ウオッチ・汚職事件

中国最高人民検察院と監察部は共同会見を開き、建設工事に絡む汚職事件の処理状況を発表した。2009年9月から2011年3月までの一年半に両当局が受理した告発件数は、3万3100件、そのうち立件した収賄事件は1万2344件であり、収賄額は29億9000万元(約373億円)あまりであった。処分されたのは1万1273人、うち局級幹部78人、県級幹部1089人。全件数のうちの典型例として20件の内容が発表された。賃貸し住宅建設、水利工事、土地の収用と補償、鉱山開発、不動産建設、学校建設、道路建設などの工事において、工事の決定、土地の譲渡、入札、請負発注、物資調達、資金運用、工事費決済というほとんどの段階で汚職がおこなわれていた。この典型例20件については6件で死刑、残りには無期懲役などの判決が出されている。中国の国民が一番分かっていることだろうが、これだけの段階で不正が横行していたとすれば実際はこんなもんではないだろう。たまたま告発されたものの一部にすぎない話であり、氷山の一角を見せしめのために処分したものだろう。何度でもいうが、中国は、役職や役割は権利であり、権利に見合うものを収入とするのは中国2000年の慣習なのだ。行きすぎたもののみが摘発されているに過ぎず、全部が正されることなどない。偉そうに言っていても日本も同じ体質なのはこの頃思い知らされているところだけれど。元々日本はほとんどなくなっているものと思わされていたが、どうも隠し方がうまくなっていたに過ぎなかったようだが。多分中国も隠し方がだんだんうまくなっていくであろう。

中国ウオッチ・NHK

NHKの震災報道について中国メディアが学ぶべき点がある、と認めた。震災直後の速報、緊急地震速報の発信、恐怖心をあおり立てないアナウンサーの落ち着いた語り口、誇張や偽りのない報道姿勢、被災者のライフラインや援助物資に関する実用的な報道、犠牲者の「死の尊厳」を重視した報道姿勢を高く評価している。ほめられて皮肉を言って悪いが、それがそのまま中国の報道に足らないもの、ということだろうか。中国では国が広いので、テレビは普通衛星放送である。北京や上海など、大都市ではNHKのBS放送が普通に見られる。地方でもNHKの海外向けの英語での放送が見られることが多い。だから中国人は日本の状況をNHKのニュースなどを通じて日本人が思っている以上によく承知している。ただ、中国政府に都合の悪いことは放送されない。中国にいるときに北アフリカ情勢のニュースをNHKで見ていたら突然画面がブラックアウトした。ジャスミン革命の話を報道したので中国の当局が遮断したのだ。こちらは最初それが分からないからテレビが壊れたと思った。ほかの局は大丈夫なので理由がすぐ想像できたけれどびっくりしたことを思い出す。

中国ウオッチ・また爆発

中国・河北省の農村で、農民が路上で拾った懐中電灯を点灯しようとしたところ爆発し、農民は両腕、肩、胸などに負傷した。この懐中電灯は家の前に落ちていたものだという。警察は犯罪と見て捜査を開始した。この農民の親族は、この農民について、普通の生活をしているだけの人間なので誰かに恨まれることなど考えられない、といっている。まさか電池が爆発したのではあるまいが、愉快犯でもいたのだろうか。

中国ウオッチ・新型センサー

広西チワン族自治区南寧市で下水道清掃に新技術が導入された、と新聞が報じた。下水道内には時に有毒ガスが充満していたり、腐敗ガスなどで酸欠になって清掃員が事故死することがある。各種測定器などで確認するようになったが万全ではなかったところ、新たなセンサーが導入されることになった。新聞の写真には逆さ釣りにされたニワトリが写っている。10分つるしたあと引き上げて不幸にもニワトリが死んでいた場合、高圧放水装置で水と共に下水道内の異物を流し出し、換気をおこなう。そして再度ニワトリをつるすという。また死んだらまた繰り返すとのこと。下水道には市民が違法にゴミを投入することが多く、死んだ家畜なども当たり前に投げ入れられており、一酸化炭素、硫化水素、メタンなどが充満しているそうだ。この新型センサー導入により作業のリスクが大幅に低減した、と新聞は高く評価している。ニワトリのためにもまずゴミや家畜の死骸の回収を進めた方が良いんじゃないか。

中国ウオッチ・日中韓会議

21日から開催される日中韓首脳会議を開会式だけでも東日本大震災のあった福島でおこなおうと菅首相が強く提案して、関係先に準備をさせていたが、韓国、中国の賛同が得られず、結局すべて東京でおこなうことが決定した。ただし、中国・温家宝首相、韓国・李明博大統領とも被災地を別途訪問する。被災現場が多忙なときに、それを無視してセレモニーを強行しようとした菅総理は当然のこと、みなに否定されたわけだが、本人はなぜ拒否されたか分かっているのだろうか。誰か教えてあげて!夫人でも良いから。

上高地・焼岳

上高地は一般車両の乗り入れは出来ない。車を平湯のアカンダナ駐車場において専用のバスで上高地に向かう。平湯側からだと安房トンネルを抜ける。安房トンネルは活火山の焼岳の間近3Kmの地下なので、地熱と熱水との戦いの難工事だったと聞いている。以前トンネルの工事中の時、安房峠を越えたことがある。カーブだらけの狭い道で観光バスどうしはすれ違うのに苦労した。現在は峠越えより30分以上短縮になり、峠は当然冬は閉鎖されたが、今は通年通行できるようになった。上高地入り口の中湯のトンネルを抜けてしばらく走ると展望が開け、焼岳が見えた。まだ朝靄が残っているなか、大正池のバス停で降りる。気温5℃、手が冷たい。大正池から河童橋まで約4キロ。今回で上高地は4回目だが、いつもはバスセンターまで行ってしまい周辺散策や気が向けば明神池まで往復するだけだった。大正池から河童橋まで行き、さらに明神池まで往復すると11キロ以上歩くことになるので敬遠していたのだ。でも大正池で写真が撮りたい。そこで今回はがんばることにした。大正池の畔に立つと左手に焼け岳、右手に穂高連峰が目に入る。穂高連峰にはまだ雲が少し消えかけながら残っている。まず焼岳の写真を全行程で何枚か撮ったものから選んで見ていただきます。

Photo 大正池から見た焼岳。

Photo_2 焼岳左手の火口のようなところ。

Photo_3大正池の池面に移った焼岳。

Photo_4 アップ。頂上にかすかに噴煙が見えます。

Photo_5 大正池のシンボルの枯れ木をいれて。

Photo_6梓川から望む焼岳。

Photo_7 帰りがけにバスセンター近くから遠望した焼岳。

中国ウオッチ・脱北者

遼寧省瀋陽市の日本総領事館に保護されている脱北者5人は中国がきつく規制したため、日本へ二年以上移送することが出来なかったが、このほどやっと日本へ来日することになった。日本が「今後は脱北者を保護しない」という中国側の要求をのんだことでこの措置となったことが明らかとなった。すでにこの5人以降日本は新たな脱北者の保護を拒否している。これまでは駆け込んだものばかりでなく、日本側が外部の支援者グループと接触して車両で引き取って館内に保護することがしばしばあったが、中国からは強い抗議が続いていた。通常、移送への足止めは長くて半年だったが、今回のように二年以上というのは異例であった。今後は脱北者が日本国籍を持つ場合など特殊なケース以外は保護しないことになった。ただ警備をくぐり抜けて館内に入り込んでしまった場合などは保護せざるを得ないとしている。そんなこと日本公館内は日本の国であるから当たり前のことだ。なお中国内の韓国の公館には現在十数人の脱北者が保護されており、中国側から足止めされている。中国から韓国に日本と同様の要求が出されているが、韓国側はこれを受け入れるつもりは全くないとのこと。北朝鮮が厳しく取り締まっているにもかかわらず、北朝鮮から中国へ逃げ出している人が急増しているという。それだけひどい状況なのだろう。その朝鮮系住民の中にうまく入り込めれば生き残れるが、中国の官憲に捕まればほとんど北朝鮮に強制送還される。強制送還されたあとの消息が分かっている人の例はほとんどない。中国の北朝鮮周辺には朝鮮系の民族が数多く住んでいる。中国側は朝鮮系住民を強制的にさらに北部の東北地方へ移住させて漢族や西方の少数民族を代わりに移住させる政策を採っているという。

2011年5月18日 (水)

上高地・予告編

本日が快晴であることを昨晩確認、今朝3時起きをして上高地に行ってきました。上高地の乗り入れ専用バスで大正池に着いたのは8時前でした。気温5℃、手が冷たかった。朝はややもやがかかっていましたが、予報どおり徐々に快晴となりました。大正池から河童橋まで約4キロ。上高地は4回目ですが、ここを歩くのは初めてです。すばらしい景色でした。さらに河童橋から明神池へ往復しました。約7キロ、併せて11キロと久しぶりに長距離を歩きました。先ほど帰ったところです。写真を一枚だけ公開します。あとで整理したら追って順次公開します。腕は別として天気が良かったのでそれなりに撮れているものと思いますのでお楽しみに。

Photo_2

中国ウオッチ・毒食品

中国の官製メディアが最近初めて「毒食品」問題を報ずるようになった。人民日報によれば漬け物に着色料、ゼリーに防腐剤、アイスキャンディーに16種類の食品添加物、インスタントラーメンに14種類の食品添加物がはいっている。食品の9割近くに添加物が使われており、種類は2000種類にも及ぶという。通常の成人で一日80~90種類は摂取していると見られる。これを受けて食品安全委員会は151種類の違法添加物を発表した。うち47種類は食品に違法に添加されている非食用物質である。専門家ははっきり毒性が分かっているものは規制できるがはっきりしないものが規制も難しくもっともこわい、といっており、先般問題になった「痩肉精」(塩酸クレンブテロール)を例にあげた。ところが中国衛生部の幹部は中国の食品安全基準は他国よりも基準が甘いなどということはない、と平然と述べている。確かに基準は国際標準並みなのかもしれない。でも基準が現実に適用されていなければ基準の意味がないんですよ。そんな基準があることを知らず、好き勝手に違法な添加物が使用されていることが問題なんだけどなあ。

中国ウオッチ・経口避妊薬

中国メディアによれば、陝西省西安市や広東省珠海市などでは、栽培農家が出荷前のキュウリに経口避妊薬を塗布しているという。キュウリに経口避妊薬を塗ると見た目が新鮮に見えるため消費者が好んで買ってくれるらしい。経口避妊薬には女性ホルモンが含まれており、キュウリに対する効能はデータがないものの、人が摂取すれば健康や生殖機能に影響を及ぼす恐れがある。女子児童が摂取すると乳房が異常に発育するなど発育異常の原因になる可能性もあるという。何を考えてこんなとんでもないことをするのだろう。一人っ子政策に協力したのか。どれほどの農家がおこなっていたのだろうか。誰かに奨められたのだろうか。北京市当局はこの報道について問われ、驚いたものの北京に流通しているキュウリは市外からのものばかりで、現在ホルモンの検出を検査する態勢はないといっている。

中国ウオッチ・橋

江蘇省常州市当局はこのほど市内の古い運河にかかっている五星大橋を閉鎖した。この橋は道路交通の主要路線に架かっているため市内各所は大渋滞となっている。閉鎖が予告無しのため、憶測を呼んでいたが、このたび市当局は橋のケーブルを支える部分に損傷が見つかったので補修するためであることを明らかにした。同橋の完成は1997年で、最近橋の通行路面に段差が生じていると気がついていた市民がいた。どうも橋が沈下していたようだ。同橋は吊り橋だが支える部分に亀裂が生じたためのようだ。橋の通行量が想定外に多く、重量のあるトラックが頻繁に通るので負荷に耐えられずに損傷しケーブルが緩んだ、と市当局は説明している。中国では橋の「不具合」が頻繁に起こる。地質調査が不十分であったり、負荷を少なく見積もった設計上のミスであったり、手抜き工事だったりということだが、誰かの懐に工事費の一部が入っていることだけは間違いない。

映画「9<ナイン>~9番目の奇妙な人形~」BSにて

2009年製作アメリカ映画。まことに不思議な映画だった。これもアニメなのだろうか。声がイライジャ・ウッドやジェニファー・コネリーなどそうそうたる面々である。人類が絶滅したあと、残された9体の人形が巨大な機会獣と戦う。ただそれだけなのだけれど見終わったあとにずしりと残るものがある。製作にティム・バートンが参加している。なるほど。これはブルー・レイに残してまたみたい。ほとんど見るべきものは見たように思っていたけれど、まだまだ見たこともないような、驚くようなものが作られているのだ。

2011年5月17日 (火)

中国ウオッチ・揺れるエレベーター

湖北省武漢市の高層ビルで、エレベーターが客を乗せたまま大きく上下に揺れ出し、最後は17階から1階まで一気に降りて止まった。エレベーターに乗っていた五人の男性は「死ぬほどこわかった」と話している。このビルのエレベーターで突然止まったり上下に揺れたりしたトラブルは少なくともこれまで4回あるという。取材に対し、メンテナンス会社は「このエレベーターはまだ5~6年しか使用していない、年に二回ちゃんと点検している、車と同じで時には故障するときもあるが心配ない。」といっているという。おいおいこんなエレベーター、分かっていたら誰も乗らないよ。

中国ウオッチ・ピエール・カルダン

中国経済誌によればフランスのピエール・カルダン氏が88歳という高齢を理由に同ブランドのすべてを10億ユーロで売却したいとの意向であり、売却先の候補の一つとして中国人投資家の名をあげたとのこと。カルダン氏は同ブランドの今期の新作発表会を今月13日に中国の天津市でおこなっており、中国への売却について同氏も中国も共に前向きであるという。中国でピエール・カルダンが普通に作られるようになったら、偽ブランドを一生懸命作っていた連中はどうなるのかな。

中国ウオッチ・爆発二題

中国・貴州省にアドバルーンが飛来し、屋根に引っかかっているのを小学生8人が発見し、遊ぶために下ろしているところを通りがかりの男性が見つけて危険だからと注意して取り上げ、安全な場所に持っていこうとしたところ爆発した。男性は吹き飛ばされてやけどを負って気絶したものの幸い命に別状はなかった。また小学生は男性から激しくしかられて離れていたため無事だった。中国のアドバルーンには水素が使われることがあり、非常に危険だという。アドバルーンには四川省の商業施設の開業祝いの文字があり、約750Km飛んできたことになる。九州別府でもメーデー祝賀の文字の書かれたアドバルーンが飛来して海に浮いていたが、ガスを抜いて別府署で保管しているという。
一方江蘇省南京市の路上では、ライター売り場のすぐそばに女性が風船の束を持って販売を始め、ライター売り場の男性が、危険だから離れたところで商売するように注意したにもかかわらず、頑として女性はいうことを聞かずに売り続けた。しばらくしてライターを買おうとした客が着火の確認のため、ライターに点火した瞬間、風船が次々に爆発、3人がやけどを負った。なぜ女性が場所を動かなかったのかみな不思議がっているという。しかし人に指図されたら絶対にいうとおりにしない人っているよね、特に女性に。中国の風船の爆発はかなり頻繁に事件になっているようです。

アニメ「魔術戦士デルゴとカイラ姫」BSにて

2008年製作アメリカ映画。3D映画ではないが、アメリカの映画は三次元的な映像のアニメが得意だ。映像がすばらしくきれいで、レベルが高い。物語はファンタジーそのもので、善悪もはっきりしている。見ているあいだは物語に入り込んで楽しめた。キャラクターや物語はどこかで見たことのあるものの寄せ集めみたいで目新しさはない。見た目はかわいいアバターという感じだ。子どもが見ても楽しめる、というか子ども向けで大人も楽しめるというところか。当然ハッピーエンド。

橋本治著「乱世を生きる 市場原理は嘘かもしれない」(集英社新書)

経済とはなにか、「経済」という言葉からくる日本の経済の構造とそのもとの言葉であるECONOMYとの違い、なぜバブルははじけたのか、「勝ち組」と「負け組」とはなにか、デパートが没落してスーパーマーケットが繁栄し、そしてそのスーパーマーケットが勢いを失いつつあるのはなぜか、などについて非常にユニークな切り口で説明している。なるほど経済は回るものであり、つねに動き続けるものだ。だから「勝ち組」といったって一時的でしかない。経済について巷間エコノミストがあれこれ言うことにうんざりしていたところだ。幸い直接的な社会的経済活動からリタイアしたところでもある。惑わされる人びとを高みの見物といこう。ニーズを創出して欲望を喚起する、などという世界とは無縁に生きよう。

春の暮れ、それにつけても金の欲しさよ。

中国ウオッチ・軍事的意図

アメリカの雑誌が、中国の高速鉄道展開に対して軍事的意図があるという記事を掲載した。中国の1000を越える鉄道駅には軍事輸送設備が備わっており、高速鉄道にはさらに中国人民解放軍の移動能力を高速化させる意図がある、と報道している。チベット、ネパールにはすでに高速鉄道はつながっており、さらにラオス、カンボジア、ベトナム、タイ、ミャンマーなど東南アジアにも伸ばす予定であることはすでに一部紹介したが、また、新疆ウイグル自治区からキルギスタン、タジキスタン、アフガニスタン、イランを結ぶ線についても各国に持ちかけておおむね合意を取り付けているという。高速移動といっても飛行機では輸送量に限界があるが、鉄道であれば一度に大量に移動できる。アメリカの雑誌がいうような意図があるとすれば周辺諸国にとっては大きな脅威になると見られる。現在チベット地区などへの外国人の訪問はかなり厳しい制限がある。中国は周辺を取りこみ、異文化を抹殺して中国化することに余念がない。このような拡大主義は世界にどんな影響を与えるのか、注目していく必要がある。

中国ウオッチ・調査船

中国海洋局環境保護課から日本に対し、日本東部海域での汚染調査を実施する、との連絡があった。太平洋西部海域が長期的に汚染されることが明らかであり、中国沿岸と太平洋西部は一体のものである。そこを調査するのは当然の任務である、といっている。調査のために数隻の監視船を派遣し、日本の排他的経済水域の内部での合同調査を駐中国日本大使を通して申し入れている。日本からの回答は未だにないが、たとえ拒否されても調査を実施するとしており、その際はなるべく公海上で調査するが、事故現場に近いところを調査しないと意味がないのでなるべく近いところで調査したいとしている。いっていることに理屈はあるが、どさくさ紛れに火事場泥棒みたいに人の国に土足で踏み込もうとしているようにしか思えないのは「監視船」を派遣する、という言葉で、いままでの無数の理不尽な行動が思いだされるからだ。日本が調査したものが信用できない、というのならアメリカに依頼してそれを公表するので控えてほしい、というぐらいの回答をしたらいいのだ。こんなことを認めたら韓国も同じことを始めるだろう。韓国の一部の連中が対馬は元々韓国領だった証拠の地図が日本で発見されたと騒いでいるときだから。

中国ウオッチ・四川大地震その後

マグニチュード8.0、死者・行方不明者8万7000人、被災者数百万人という四川大地震から丸三年経ち、復興進展率95%との発表が当局からあったところだが、生き残った被災者は、新居を購入するために多額の借金を抱えながら、返済するための就職口の不足にあえいでいる。中国政府は対策としてさらに30億元の追加資金援助を予定しているが、地元住民は「資金は庶民のところまで届かないだろう。1%でも庶民に渡ればありがたいことだ。」と語っているという。中国は、立場は権益である。偉い人は偉い人なりにその資金を懐に入れる、次のクラスはそれなりに、下層に行くにしたがってわずかになるが必ず分配がある。中国の社会は何千年とそうしてきたのだ。あの原理主義の文化大革命ですら、その慣習を打ち破ることは出来なかった。そうして庶民は何とか自分もその恩恵にあずかるために立場を自分で作っていくのだ。生きるために拝金主義にならざるを得ない国民なのかもしれない。かたやそういう収奪はないながら、大震災から2ヶ月が経っても義援金の配布がなく、被災者には届かない国というのもいかがかと思うが。届かないことにおいては同じではないか。

中国ウオッチ・水不足

中国各地で旱魃被害が定常的に発生している。当然一般市民の飲料水が不足する事態も起こっている。北京市当局は北京市の水源量が、国際的に公認されているひとり当たり1000立方メートルに対し100立法メートルと、十分の一しかないことを明らかにした。北京市は1999年以来旱魃状態が続いており、深刻な水不足の状態である。平均降水量はそれ以前より20%減少、利用可能な水源量は48%も減少した。市当局は節水対策を強化するため、再生水の利用拡大を進めている。現在再生水の利用率は19%に達しており、さらに再生水の利用の拡大を市民に呼びかけている。北京はすでに砂漠化しているのだ。最近、外部からの人口流入を厳しく制限する施策を強行していることは先般紹介したが、このような状況ではやむを得ないわけである。ところで北京のホテルでは特にトイレットペーパーを流すときに注意が必要である。元々中国のトイレットペーパーは厚くて水に分解しにくいので、日本のつもりで不必要に紙を使うと、トイレの水量が少ないので紙詰まりを起こして悲劇的な状況となる。紙は必要最小限にすること、これは覚えておいてください。日本でも心がけるべきことだけれど。

2011年5月16日 (月)

中国ウオッチ・ミャンマー

4月末に中国とミャンマーは二国間を結ぶ高速鉄道を建設する覚え書きに署名した。建設される鉄道は中国雲南省昆明とミャンマー西部のチャウピーを結ぶ1215キロ。併せて並行する高速道路も建設する予定。また中国はミャンマーとの間に石油・ガスパイプラインの建設を進めており、こちらは2年以内に完成予定。これで中国はマラッカ海峡を経由せずに原油や天然ガスを輸入することが出来るようになる。中国は現在ミャンマーでのインフラ整備に巨額の投資をおこなっており、今回の鉄道により、昆明を自由貿易拠点として位置づけていく。3月後半に昆明に行ってきたが、昆明は気候が温暖で住みやすい街である。地下鉄の突貫工事がおこなわれており、空港も整備中で、完成するとかなり巨大な空港になると思われる。また昆明には滇池(てんち)という大きな湖があり、水には不自由しない。この高速鉄道は遅くとも2020年に完成予定で、さらにシンガポールとつなげる話も進めている。中国も東南アジア全体を取りこむ遠大な計画を進めているようでこの路線をタイのバンコク、マレーシアのクアラルンプールそしてシンガポールまでつなげると総延長3900Kmの大鉄道になる。予定では昆明-シンガポール間を10時間で結ぶという。

中国ウオッチ・電力不足

中国・浙江省では電力需要が急増して供給が追いつかず、電力不足に陥っているとメディアが伝えた。1-3月期の電力使用量は前年比14.6%のび、省外からの購入をおこなっている。購入量も対前年30%増加した。福建省、安徽省と交渉し購入量を増やすことで当面の危機は回避する予定だが、需要の伸びが止まらなければ早晩計画停電は必至であるという。広東省でも沿岸部の都市で4日に一度乃至週二度の計画停電を余儀なくされる見込みとの情報もある。さらに湖南省では民生用の電力の供給制限が始まった。信じられないことに午前7時から午後10時まで停電している家庭もあるという。すでに工業用も大幅な供給制限がおこなわれている。現在湖北省、江西省などでも電力不足が起きており、事態の改善の見込みはなく、さらに拡大しそうである。

中国ウオッチ・レーダー

オーストラリアの新聞によれば、中国が東ティモールに無償でレーダー建設することを申し入れたが、断られたという。中国は、東ティモール近海の密漁の監視取り締まりに役に立つからと同国最北端の島に建設することを申し入れたが、条件としてレーダーの運営を中国人技術者に任せることを要求。東ティモール政府はアメリカに相談したところ、レーダーは別の目的に使われる恐れがあるので断るようにアドバイスした。レーダー設置の申し入れの場所はアメリカの艦隊が、インド洋と太平洋を出入りする海峡のそばにあるという。しかし中国も良く臆面もなくそんな申し入れをするものだ。この鈍感さはアメリカ以上だ。

中国ウオッチ・自動車販売数

4月の中国の新車販売台数が、金融危機の影響で大きく下がった一昨年以来久しぶりに対前年マイナスとなった。中国自動車工業協会は、今年は対前年10~15%アップを目標とするといっていたが、難しいのではないかとの悲観的な声も聞こえだしたという。4月のみでは生産台数で15.98%マイナス、販売台数で15.12%マイナスだった。協会は今回の減少の理由は購置税(車両購入時にかかる税金)優遇措置の廃止、原油価格の高騰、一部の都市の自動車購入制限措置などとしている。ただ、協会としては販売台数には波があり、需要はまだまだあるので減少は一時的なものと考えている。確かに中国人の懐は豊かになっており、自動車がほしいという思いのひとは多い。しかし、都市部の渋滞は限界を超えていて流入制限はますます強化されていくものと思う。もう少し長期の結果を見てみたい。

仁木英之著「先生の隠しごと」(新潮社)

僕僕先生シリーズの第五巻。僕僕先生は、見かけはかわいい少女だが、年齢1000歳以上の仙人である。もうひとりの主人公はごく普通の若者である王弁。王弁はどちらかといえば怠け者で、腕力もなく、知力に優れるわけでもなく、人目に優れる容姿も持たない。しかし王弁は自分の能力についてあるがままに認識している。そして何より物事を素直にみる目を持っている。目が曇っていないというのは実は希有なことなのかもしれない。僕僕先生はそれをよしとしているのだろう。さて登場人物や脇役がシリーズが進むごとにだんだん増えてきたなか、今回の話はなんと経験豊富(何せ1000年以上生きているのだから)で人のこころも見通すことの出来る僕僕先生が迷う。理想を求めて人びとが明るく楽しく差別なくすべて平等で貧富の差などない世界を作ろうとして実際に理想の村を維持し、さらに世界に拡大しようとするラクスという男が、なんと僕僕先生の遙かな昔のパートナーと考え方や求めるものがそっくりなのである。今は亡きその思い出の人(人ではなく、神だけど)と重ね合わせてみてしまうのだ。しかしそんな理想社会などあり得ないのだ。あり得ないから理想なのだ。人には欲もあり、悪の部分を持たないことなど出来ない。しからばラクスはどうして理想社会を維持できているのか。これは原理主義と現実の人間世界の違いのなんたるかを理解することにもつながるおもしろい話だ。僕僕先生のシリーズとしてはやや違和感はあるがこんなのもありか。

中国ウオッチ・興行収入

中国政府関係の報告書による映画の興行収入と、映画会社の発表する興行収入の数字が極端にかけ離れているという。興行収入の水増し発表は映画宣伝の常套手段と言うことらしい。水増しすると観客が増えるのだろう。なにかの集会やデモの動員数が、主催者発表と当局発表と大きく違うことと同じだ。ただこの場合、主催者は誇大にしたいというのは同じでも、当局は控えめにしたいという思惑がはたらくところが違うかもしれない。だからこんな数字を信じる方がどうかしているし、正確ではないといけない、というコメントもうさんくさい。日本のマスコミは50人くらいの反日行動を5万人くらいの話みたいに報道することはしばしばある。マスコミは事実を報道するものではなくて、報道したい事実に合致するものを探し出して報道するものと思った方が良い。

中国ウオッチ・スイカ爆発

江蘇省丹陽市のスイカ農家の畑で収穫間近のスイカが次々に爆発している。単に裂けたというような状態でなく、中身が周囲に飛び散るほどにばらばらになったものが多い。原因についてスイカ農家は専門家のすすめで、「膨張促進・甘み増強剤」を使ったことくらいしか思い当たらないといっている。スイカが爆発している農家は一件だけではない。専門家もなぜ爆発するのかよく分からないといっているという。

中国ウオッチ・ビジネスホテル

地方都市のホテルは安いが、北京や上海など、大都市のホテルは日本と同じか、日本より高いのがふつうである。しかし上海でも探せばとてつもなく安いホテルがある。海外からの旅行客は別として、普通の商用の中国人はそういう安いビジネスホテルに泊まる。ところがそのビジネスホテルが燃えやすい材料を使っていることが分かった。今月初め、吉林省のビジネスホテルで放火事件があり、多数の死傷者が出た。そのビジネスホテルは全国でチェーン展開して848軒を持つホテルだったが、建材に燃えやすいカラー合板や発泡ポリスチレンを使っていたという。これらはいったん火事が起きると火の回りが早い上に有毒ガスが発生する。北京当局はこの事件を受けて市内のホテルを調査したが、同様の燃えやすい建材を使ったビジネスホテルが多いことが分かったという。日本では難燃性の建材やインテリアを使うことが義務づけられているが、中国はこれからだということだ。これから中国へ行くひとは安いところへ泊まる場合、覚悟していく必要がある。

中国ウオッチ・象牙

中国政府・外交部は、ケニアの空港で最近中国人が違法に象牙やサイの角を携帯して現地警察に身柄を拘束される事件が多発していることを認め、中国人は現地の法令を遵守するように求めた。中国政府はアフリカ諸国と経済援助を含めて友好関係樹立に努めてきたと言うが、アフリカ諸国では中国系住民による劣悪商品の販売や、進出企業の劣悪な雇用条件、その他の違法行為などで中国人に対して反感を持っているという情報は最近しばしば報道されている。そもそも中国の進出企業は現地の人間を採用することは少なく、労働者もすべて中国人という場合が多い。その上中国の商店まで移ってくる。中国人は中華街を作ってしまい、現地に金が流れることがない。現地の住民に対して何の経済的恩恵もないのだ。経済援助をしてもその国の人にはまず回らない。ほとんどその国の官僚の懐に入ってしまうのは日本がおこなってきたODAでも経験済みのことだ。アフリカ象の密猟摘発件数が最近急増しているというニュースが以前報道された。多くが中国向けと言われており、中国が豊かになると共に需要も多くなったためとされている。最近では広西チワン族自治区で大がかりな象牙の密輸組織が摘発されている。調べによるとアフリカ現地に滞在する中国人が、密猟者から象牙などを買いあさり、密売組織に流しているようだ。今までこの実態を承知しながら放置していた中国政府は、合法的な象牙といえど年間の象牙の量を5t以下にするようかたちばかりの通達を出してはいる。しかしアムール虎について先回報告したように、中国政府に直接利害が及ばないことについてはほとんど実効的な規制行動をしない中国のことなので改善は期待薄だろう。ただ、北アフリカでの解放運動以来、独裁政権と結託して資源あさりをしている中国のやり方にアフリカ住民の怒りの矛先が中国人に及ぶ恐れが大きくなっており、直接利害が発生する段となれば今度は突然違法行為に極刑を適用することになるかもしれないがそのときは遅いのではないだろうか。

森毅著「ひとりで渡ればあぶなくない」(ちくま文庫)

昨年なくなった森毅は京都大学の数学教授で、数学関係の本だけではなく、軽妙なエッセイを数多く書いている。この本は1983年に朝日新聞社から刊行されたが、1989年に文庫化された。その当時に通し読みはしていたが、久しぶりに読み直してみた。晩年に書かれたものと較べてみるとまだ肩肘に力が入っている。特に1969年頃の学園紛争時代のこと、それに関連して若者や、教育に関することに話が及ぶとその文体や思想的スタンスが、当時の戦う大学生に対するシンパシーを持つものとなって、同時代を生きたものとしてなつかしい気はするものの時代錯誤な感は否めない。ほとんど忘れかけていたが、多分そんなところを前回読んだときも感じたような気がする。表題の「ひとりで渡ればあぶなくない」は当時流行語にもなったツービートの「赤信号 みんなで渡ればこわくない」をもじったものだが、気がつく人は気がついていたツービートの言葉に含まれる毒に対して真剣に自立した人間として生きることを薦める言葉である。確かにみんなで渡ればこわくないかもしれないが、みんなでこわい川を渡ってしまったのはつい少し前のことだったのだから。ビートたけしはもちろんそれを分かって言っていたのだ。前半は読みやすいけれど、森毅の本を読むならこの本よりあとに出たもう少し軽い本から読み出した方が良いかもしれない。良い本が多いのにこの本から入ってしまうと次が続かない心配がある。

2011年5月13日 (金)

中国ウオッチ・日本旅行

中国旅行局が日本への旅行自粛を解除したことを受けて、旅行会社は旅客を募るため、販売価格を下げてキャンペーンを張っているが、日本への旅行の申込者は少ないままだという。価格は今までの千元(1万3000円弱)引きから半額になっている。たとえば大阪旅行3日間の個人旅行で、飛行機代とホテルの宿泊代込み2799元(約3万7000円)、東京3日間でもそれより少し高いくらいだという。中国からの旅行の場合、今まではほとんど団体で、個人は割高だったが、団体が集まらないので個人の価格を下げて何とか回復に努めているところだという。日本から中国へは14日間内ならビザ不要だが中国から日本へはビザが必要。旅行会社もそのビザが下りるのに時間がかかるので5月は望み薄であり、6月は旅行のオフシーズン、旅行客が回復するのは夏休み以降になるだろうとあきらめ顔だ。原発の事故の責任は重い。

所用で2~3日更新が出来ません。遅くとも16日夕方には再開する予定です。

映画「仇討」BSにて

1964年東映製作。監督・今井正、脚本・橋本忍、出演・中村錦之介、田村高廣、三田佳子ほか。日本映画の底力を感じさせる映画だ。中村錦之介の顔が、ドラマの最初と途中と最後で全く違う顔に変わる。目力のある俳優なのだ。「宮本武蔵」の時を思い出した。脚本が優れている。こんな傑作があまり放映されることがないのはなぜなのか、最後のNHKのキャプションで明らかだ。「この映画には現在は使うことを控えている表現がありますが、作品を尊重してそのまま放送します」とある。この放送をその部分だけカットしなかったNHKの担当者に敬意を表する。この「きちがい」という言葉をカットしてしまうとそもそもこの作品が成り立たないので当然と言えば当然なのだが。若いときの三田佳子はきれいだった。進藤英太郎の坊さんが、とてもはまっている。小沢昭一がまじめな役をやっているのもおかしいし、石立鉄男が最初若すぎて分からなかった。すべての役者がすばらしい。特に信欣三が良い、田村高廣、田中春男、三島雅夫もみんな良い。みんな良いのは監督が良いからだろう。ショーと化したかに見えた仇討ちが一転するラストの凄惨なシーンは武士というものの立場の空しさを強烈に印象づける。今井正も「武士道残酷物語」でベルリン映画祭のグランプリを取ったあとで乗っていたのだろう。

中国ウオッチ・開幕式

菅直人首相は今月21、22日に日本で開催される日中韓首脳会議の開幕式を福島市内でおこなうことを提案しているという。関係筋によれば温家宝首相は今回の来日で宮城県の女川を訪問して、震災時に我が身を省みずに中国人研修生を助けて行方不明となった日本人男性に感謝の意を表明する予定。また李明博大統領は韓国救援隊が救助活動をおこなった仙台市などを視察訪問する予定だが、中国、韓国とも菅首相の提案に未だに回答がなく、外交筋は実現は難しいと見ている。しかし菅首相は外務省、警察庁など関係筋に指示を出し、福島県庁、県知事庁舎などの手配をしているという。福島県は今復興のために忙しいときではないのか。こういうセレモニーに手を取られるのは困るのではないか。菅総理の思惑は震災復興の拠点で手を取り合う姿を世界にアピールしたいのだろう。こういう想像力のない輩が国の代表だから本当に恥ずかしい。震災を自分の点数稼ぎに利用するな。誰か注意してやる人間はいないのか。

中国ウオッチ・軟禁

中国共産党の老幹部・辛子陵氏が、共産党を批判したとして、査問されて現在軟禁状態にあることが分かった。現在「北京を離れること、オンラインで文章を発表すること、講演をおこなうこと、各種集会に参加すること」が禁止されている。辛氏の自宅近くには私服警察官がつねに張り付き、同士はこの20日間に4回「弁明書」を共産党に提出させられたという。辛氏は今まで「官僚と財界の結託、利権、腐敗、貧富格差、分配の不公平など」が起きているのは中国共産党の失政であると批判してきた。このため、しばしば講演に対して中止命令が出されていた。今回軟禁に至る直接の理由は、温家宝首相が「農業税を廃止し、国有会社の民間会社への圧迫に歯止めを掛け」ようとする姿勢を賞賛し、それに支持を表明しない胡錦濤主席を批判、温家宝つぶしを画策している中国共産党の利権集団に同調しないよう強く求める講演をおこなったことによるものと見られる。辛氏によれば共産党は公然と「温家宝は面倒の製造者」と呼んでいる(実際に共産党宣伝部の幹部がそう公言したらしい)。またこの講演で辛氏は、朝鮮半島問題に言及し、「中国はことが起これば北朝鮮に軍隊を出し、内乱が起きても金親子を保護するつもりのようだが、何を根拠に現在の北朝鮮政治が正しいと判断するのか。北朝鮮には関与すべきではない。」と批判した。中国にもこういう硬骨漢がいるのは頼もしいことだが、以前なら即粛正だったのにそれがニュースとして伝わり、しかもなぜ軟禁されたのかまで分かるというのはある意味で中国もかなり解放されてきたといえる。ところで海外からはネットなどで辛氏の軟禁を非難、辛氏解放の呼びかけの声が数多く上がっている。日本ではニュースになったのか寡聞にして知らない。

会田雄次著「日本人の生き方」(講談社学術文庫)

1976年初版の古い本だが内容は今読んでも全く古びていない。まるで今書かれたみたいだ。元々講演をもとに本にしたもので百ページ足らずの薄い本だ。以前取り上げた内田樹の「街場のアメリカ論」と較べて読むとおもしろいかもしれない。もちろん切り口が違うから同じことを言っているわけでは決してないけれど。アメリカ人の正義と公正に対する偽善的な潔癖さと強さが、人を生きにくくしている原点だという指摘は鋭い。誰もが強く正しく生きることが出来るわけではないのだ。日本人はこの大震災を機会に、戦後無理矢理身につけたアメリカ的な価値観を一度脱ぎ捨てて、もう一度日本の良さを見直したらどうだろう。その考え方のヒントがこの本の中にある。

中国ウオッチ・黄砂

昨日12日、中国の東北地方・吉林省で最大規模の黄砂現象が観測された。本日未明から西日本に到達するものと見られる。吉林省長春市では視界が100メートル以下になり、地上から高層ビルの上部が見えないほどであった。浮遊物は海上で減少するものの、規模が大きいので本日未明に九州に達しその後北海道まで日本全国に影響が出ると予想されている。先月には新疆ウィグル地区で最大規模の黄砂が発生しており、日本にも影響があった。中国西方の砂漠化はどんどん進んでいる。また、4月から雨期に入るはずの広東省、雲南省などで雨が少ないため、深刻な水不足が起こっている。冬の河北省、山東省、山西省の冬小麦地帯での旱魃に続いての気象変動は、中国の食糧事情に影響が大きいと考えられる。

中国ウオッチ・未回収金

中国当局は、中国企業が外国企業との取引で莫大な未回収金を抱えていることを明らかにした。その累計金額は1000億ドル(8兆円以上)に上り、さらに年150億ドル(2000億円弱)ずつ増加しているという。未回収金は今や日本、ドイツ、英国などの先進国の企業にも及んでいるが、専門の回収業者も、その回収にはコストがかかりすぎるとして引き受けを敬遠している。中国は現金決済が普通で、信用取引をすると品物だけ受け取って支払いをしないことが当たり前の世界だと言うことをよく聞く。それで泣かされた中国進出企業の話は聞き飽きるほど聞いた。そんな国が未回収というのは考えにくく、別の理由があるのではないか。中国に進出した企業や取引した海外企業が、中国の朝令暮改の税制や賃金の異常な高騰などですべての資産を失い、工場や設備を奪われて引き上げた会社は無数と言うほどある。それらの企業が残した負債を未回収金として計上しているのではないか。失ったものの方が多く、当然無い袖は振れない。得たものは中国側の方が多いのではないか。

映画「目には目、歯には歯」BSにて

2008年製作韓国映画。ハン・ソッキュ、チャ・スンウォンほか出演。復讐を目的に完全犯罪をもくろむ犯人と、それを阻止しようとする刑事の頭脳戦。韓国映画はテンポが速くて良い。カーアクションにしても日本のものより格段に緊迫感が感じられる。この映画も細部にはあまりこだわらず、ストーリーを追いながらキャラクターが立ってくるようにうまく作られている。同じ映画を日本で作ったらテレビ用にしかならないようなものを作りそうだ。韓国映画は元気が良い。それだけ観客動員数が期待できていると言うことだろうか。映画とテレビの違いの分かる観客が日本には少なくなってしまったのだろうか。この映画は悪役側の悪さが見えてこない(悪役の社長の顔はとても良いが)ところがちょっとゲーム的になってしまい惜しい。

2011年5月12日 (木)

中国ウオッチ・誘拐

中国湖南省の農村で、一人っ子政策を担当する職員が、二人目の子どもを産んだ家庭に高額な罰金を要求し、払えない家庭から乳児を強引に連れ去って児童福祉施設に引き渡していた。連れ去られた乳児は判明しているだけでも少なくとも20人に上り、中には孤児と偽ってアメリカの家庭に譲り渡されていたものもあった。その後の調べでは新生児ひとり当たりの価格は3000ドルだったという。問題の職員は連れ去った乳児はみなふたりめ以降の子どもだったと言い張っているが、中にはひとりめなのに連れ去られていたものも複数あった。親が探し歩いてアメリカの扶養先で見つかった例もあった。事件があった地区は中国有数の貧困地帯で、一人っ子政策に違反した場合に科せられる社会扶養費という罰金、3000元~数万元(収入による)を払えるものはほとんどいない。この社会扶養費は地方自治体の大きな収入であり、その取り立ては職員の査定に直接影響するシステムになっている。一職員がアメリカに子どもを売買することなど出来るはずもないことから、地方自治体と闇組織が関与した長期にわたる大がかりなものではないかと見られている。子どもの臓器を売買しているというおぞましい話も漏れ聞こえるが、今回はそこまでひどいことではなさそうだ。

中国ウオッチ・マグニチュード14

これは台湾の話だけれど、マグニチュード14の超巨大地震が台湾を襲い、高さ170mの超巨大津波が発生して100万人以上が死亡するであろうと予言する王先生という人物があらわれ、台湾軍はヘリを避難させるなど大きな波紋を呼んでいる。気象学者や地震研究者がこの予言には根拠がない、と批判しているが信じるものも多いという。ちなみにマグニチュードが1増えるということはエネルギーが約30倍になることなのでマグニチュード14というと、マグニチュード9だった東日本大地震の概算で2430万倍の大きさと言うことになる。こんなのが襲ったら台湾は沈没してしまい、世界中が地震の被害に遭い、日本も大津波で沖縄はおろか大半の海岸は水没してしまうだろう。予言が外れることを願うばかりである。

中国ウオッチ・宣伝ドラマ

2011年7月1日に中国共産党は創立90周年を迎える。これを機に100人を超える豪華スターが出演する記念映画「建党偉業」を6月に公開する。また、中国共産党機関紙・人民日報、国営新華社通信、中国中央テレビなど官製メディアを総動員して、新中国成立に貢献したとされる、英雄、模範的人物100人と新中国成立後に人びとを感動させた人100人を紹介する「双百活動」をおこない、祝賀ムードを盛り上げるという。さらにテレビを管轄する国家広幡電影電視総局が、5~7月に衛星テレビで放送するドラマでは「刑事もの」や「恋愛もの」を一切禁止する通達を出した。そして各テレビ局に対し、推奨する40ドラマを提示したが、すべて90周年を宣伝するものであった。7月1日にはほとんどの局が1949年の建国から1957年までの中国を描いた「東方」というドラマを放送するものと見られる。ネットなどでは批判的な書き込みが殺到しているという。でも日本では政府が指導しなくてもほとんどの局が同じ時間に同じ内容のニュースを流しているよ。コマーシャルが入るタイミングも計ったように同じだよ。

映画「牛の鈴音」BSにて

2008年韓国製作ドキュメンタリー映画。老農夫と、40年間生活を共にした老牛との絆と別れを描いている。映像が、そして音声がすばらしい。韓国映画の底力を思い知らされた。そしてこれが韓国で絶賛を博したという事実に、韓国国民の感性のすばらしさを知った。はたして日本でこれを放映したとき、どれだけの評価が得られるだろうか。そもそもこの映画が日本で話題になることもなく、紹介されることもなかったことが日本の現状を表している。里山の四季の美しさ、草いきれを感じさせるその映像に延々と農夫の妻の愚痴がかぶされていく。おばあさんというのはそういうものだ。牛も老農夫も何も語らないが、なにかが通じ合っていることがひしひしと分かる。自然と直接接する生活の、快適ではないが生命の輝きを感じることの出来る生き方の値打ちというものをあらためて思い出した。我々は何を失ったのだろう。でもそもそも失うほどのものを持たない世代が大半になったこの日本はどうしたら生命の輝きを感じる感性を獲得できるのだろうか。ちなみにこの映画の英語の題は「OLD PARTNER」。傑作です。

中国ウオッチ・四川地震その後

中国当局は2008年の四川大地震の被災地の復旧作業が、95%完了したと発表した。また9月までには残りもすべて完了する予定という。四川省、陝西省、甘粛省など被害を受けた地区では約220万戸の住宅が建てられ、学校は3800カ所、医療機関は2100カ所建設された。ところで、陝西省の福省長は地質災害の恐れのある同省南部の住民を移動させるプロジェクト計画を開始したことを明らかにした。その移動住民の数はなんと240万人。これは国策で移動を余儀なくされた三峡ダムでの移動人数150万人を大きく上回るものである。四川大地震との直接の関係は明らかではないが、長期的な観点から地震災害の発生する可能性が高い地区の住民の安全と財産を守るためだと言っている。移住対象は自然災害多発地区と貧困地区などの約60万所帯240万人。こういう場合に中国の独裁政権は有無を言わさずにプロジェクトを実行する。結果的にきわめて短時間に低コストで結果が出せる。振り返って日本ではこんなことはとうてい出来ない。不満を最小にするため、万全の準備と説得が必要となる。それだからこそ、まず計画の決定は迅速にしないとますます作業が遅滞する。ところが今の東日本大震災の事後処理を見ていると計画を立てるための会議と称する打ち合わせが延々と続くのみである。誰も責任をとらない。そして責任を明らかにするシステムも権限のありかも不明のままさらに打ち合わせと称する委員の所信表明ばかりが繰り返されるのだ。その上それを隠蔽するため、議事録すら残さないというのだから恐れ入る。運動会で順番をつけない体質、成績順位を発表しない体質、学級委員選挙の得票数を明らかにしない体質(負けた人がかわいそうだからだそうだ)、一斉学力テストの結果を発表することを嫌う体質など、現実の世界と乖離した「やさしさ」こそ日本の病理ではないか。復興対策はいつになったら全体の計画と予算が決まるのだろう。起こったことの責任を問うより、まず何をどうしていくのかの絵を明確にすることを急ぐべきではないか。いつから日本人は優先順位観念を喪失したのだろう。

「橋本治と内田樹」対談集(筑摩書房)

内田樹の対談本は内田樹の語る部分が6~7割になることが多い。しかしこの本は内田樹が橋本治のファンとして、その考え方や創作の秘密を聞くことに徹しているので、橋本治があとがきで「こんな本でよかったのか」「こんな本を買って読む人がいるのだろうか」と本気で心配している。こんなユニークな人達がいること、そしてなるほどそういう考えもあるのかと思うこと、そしてそれに同調している自分がそれで良いのだ、と納得できることを喜べること、それだけでこの本を読んだ意味があるのでそれで良いのだ。近年失われつつある日本人の美意識についてもう少しこだわって考えてみたくなった。自分のストックを一度真剣にのぞき込んでみよう。

2011年5月11日 (水)

中国ウオッチ・締め出し

北京では流動人口と言われる地方出身者の締め出し作戦政策を開始した。北京では2004年から北京の戸籍を持たない地方出身者でも「暫住証」(臨時の住所登録)さえあれば、車や不動産を購入することが出来たが、北京戸籍を持たない地方出身者は車や不動産の購入制限、一部屋に多人数での間借りの禁止、防空壕に住むことが禁止されることになった。このほか「都市にふさわしくない業種・形態」を一掃する、との名目で、地方出身者が生業としている小さな日用品や雑貨店が規制対象になる。北京の人口政策目標では、2020年時点で1800万人に抑える予定であったが、昨年の国勢調査ですでにそれを上回っていることが判明した。その最大の原因が流入人口で、その数は700万人を超えている。今回の政策で少なくとも100万人以上が職を失い、北京で生活を続けることは困難になると見られる。

春日武彦×内田樹対談「健全な肉体に狂気は宿る」(角川新書)

副題「生きづらさの正体」。春日武彦は公立病院の精神科の医師。内田樹は女子大のフランス現代思想の教授。二人とも本をいろいろ出していて目からウロコの卓見に、目を洗われて尊敬している(こんな言いかた変だろうか)。この本のどこを切り取っても内容があふれ出すほどなのに対談なのでとても読みやすい。いいところを一部紹介しようとしてもむりだ。読みやすすぎて大事なことが頭に定着する前に次の話題に行ってしまう。試しに傍線を引き出したら傍線だらけになってしまった。この二人の感性は普通ではない。だからついて行けないひとも多いかもしれない。養老孟司の本がおもしろいと思える人はこの本のおもしろさが分かるかもしれないので是非一読を。はまるとこの人たちの本を集めたくなります。ちなみに自分探しへの批判。自分を探している自分は誰。

映画「秦・始皇帝」BSにて

1962年大映製作。前年製作の「釈迦」につづく70ミリ第二弾。監督・田中重雄、出演・勝新太郎、宇津井健、市川雷蔵、山本富士子、若尾文子ほか。「釈迦」と較べて画質が格段によくなっている。史実から見たらかなりいい加減な展開だが、全くの作り物としてみれば、始皇帝に関連する歴史的エピソードを盛りだくさんに組み込んでそれなりにまとまっている。しかし大映は何をトチ狂ってこんな途方もない物語を映画にするつもりになったのだろう。普通に時代劇の大作でも作ればよかったのに。正直、日本人が秦の時代の人間を演じて踊ったり歌ったりすると恥ずかしくて鳥肌が立ってくる。大まじめにやればやるほど滑稽なのだが、出演した俳優もご苦労様だった。こういう映画は衣装、エキストラ、殺陣、台詞すべてにかなりリアリティをつぎ込まないと、どうしても学芸会になってしまう。考えたら1962年と言えばまだ中国も文化大革命の前だった。昔々の良い時代だったのだ。

中国ウオッチ・報復

ドイツのメディアによれば、中国がノルウェーに対しノーベル賞問題の報復措置を実施しているという。人権活動家の劉暁波氏にノーベル平和賞を授与することに対し、中国政府は外交問題になる可能性があるとしてノルウェー政府に警告を発していたが、ノルウェー政府は警告に屈せず(どこかの政府と違います)平和賞の授与を決定した。中国政府はその後直ちにそれまで交渉中だったFTA交渉を無期限延期、またノルウェー産サーモンの輸入を実質上の輸入禁止にしている。中国はノルウェー産サーモンの最大の輸入国で、ダメージは大きいらしい。なお中国はその措置を否定しており、通関時の検疫が遅れているだけだと言っている(日本に対するレアアース輸出制限と同じだ)。その証拠に石油、鉱物資源、化学製品については滞りなく輸入していると主張しているらしい。ドイツメディアは「選択されたボイコット」と表現している。確信犯は怖い。中国はノルウェーに対して企業進出、経済投資は続けていくようだ。

中国ウオッチ・離婚

中国のマスメディアが伝えるところによれば、今年1-3月に中国で結婚したのは317万6000組、離婚は46万5000組だった。離婚が増えていることがよく分かる。識者の分析では、中国社会が現在転換期にあって、社会・経済・観念の進歩により物質的満足よりも精神的満足を求めるようになりつつあることが理由の大きなものだろうという。離婚が増えた理由は一人っ子同士が結婚するケースが増えたことなのは明らかではないのか。一人っ子では親の愛情が過剰になりがちで、わがままに育ってしまうことは避けられない。その二人が結婚すれば相手に譲る、とか、我慢する、という行動が苦手同士の生活になるのだから離婚が増えるのは当然だろう。その上女性の比率がどんどん低下してくればますます女性がちやほやされることになり、家庭の主導権の奪い合いが離婚につながることになる。また本人同士がまだ我慢できるような、修復可能な段階でも身内に愚痴を言うことでまわりから家庭が壊されることも多くなるだろう。何せ一人っ子には少なくとも両親二人とおじいちゃんおばあちゃん四人が控えているのだ。夫婦関係の崩壊に身内が絡むケースは案外多いのだ。

中国ウオッチ・ステルスヘリ

パキスタンでオサマ・ビン・ラディンの殺害の際、アメリカは秘密裏に急襲するため、今まで未公開だったステルスヘリを使用し、そのヘリが爆破されたらしい。欧米ではその残骸をパキスタンが中国に引き渡すのではないかと懸念している。現在取りざたされている中国のステルス戦闘機「殲20」も米軍のステルス機F-117の技術盗用の可能性が高いと言われている。1990年代末のコソボ紛争の際に撃墜されたF-117の機体の残骸から技術が中国に盗用されたと見られている。現在アメリカはパキスタンに残骸の引き渡しを要請している。インドと中国は国境問題で長くもめている。また同様にパキスタンとインドも敵対関係と言っていい。敵の敵は味方、ということで以前からパキスタンと中国は親和的な関係にあり、パキスタンとアメリカの関係がぎくしゃくするとひとりでに中国がいい目を見られるという状態になっているようだ。パキスタンがアメリカの要請を受けるか拒否するか注目するところだ。

芹沢一也著「狂気と犯罪」(講談社+α新書)

副題「なぜ日本は世界一の精神病国家になったのか」。著者は池田小学校事件を最初に取り上げながらこの本を書いた経緯を説明する。著者は自分の考えをなかなか明示せず、慎重に言葉を選びながら遠回りに遠回りに結論へ読者を誘導する。ことほど「狂気と犯罪」について、日本で語ろうとするとおかしな矢玉がとんでくることを警戒しなければならないのだ。だからこの本の表面だけ読んで、多分いつもの精神病者擁護の言説だろうと思ってしまう人がいるかもしれない。だがよく読むと「精神病者にも人権がある」という当たり前の前提から、現在の精神病者は裁判を正当に受ける権利を奪われている実態が明らかにされる。著者の言及はやや曖昧ながら、アメリカ流の、犯罪者は何らかの疾患によって犯罪を犯すのであってその疾患を取り除けば犯罪はなくなる、という神話を批判する。正常な人間は犯罪を犯さない=犯罪者は異常者である。また、同時に精神病者は異常者である、だから犯罪者と精神病者は隔離しなければならない、という論理こそ明治以来日本が陥っている状態だと言いたいのだと思う。そこで副題の「なぜ日本は世界一の精神病国家になったのか」という意味が明らかになる。重ねて言うが著者はかなり慎重に論を進めるのでこの結論がややわかりにくい。法曹界もマスコミも精神病の臨床を知らず、観念的な物言いをして食べている専門家と称するものたちに惑わされている。犯罪者と精神病者は別物である。犯罪者には、正常で犯罪を犯すものと、精神病者で犯罪を犯すものとがいる。また犯罪者でない人は精神病の人と幸いそうでない人とがいる、というだけのことである。よって犯罪者は本人が改心しない限り治療では直らない。当たり前である。一部精神病学者や心理学者が自分のテリトリーを増やすためにむやみに犯罪に病名をつけているが、無意味であると思う。人権論者は精神病者にも裁判を受け、罪に服する人権を与えよ。

2011年5月10日 (火)

映画「大殺陣」BSにて

1964年東映映画。監督・工藤栄一、出演・里見浩太朗、大友柳太郎、大木実、平幹二郎ほか。工藤監督好みの、集団で権威あるものを討つというパターンの映画だが、脚本のせいだろうか、イデオロギー臭さが鼻についてエンタテインメントになっていない。虚無感も強すぎる。ただ一人斃れ、二人斃れして、最後の頼みの人間も逃亡するという事態となり、目的を果たすにはついに数が足りなくなってしまうという意外性がいい。もちろんさらに意外な結末となるのだがそれはこれから見る人もいるかもしれないので伏せておく。「十一人の侍」が雨中の決闘なら、こちらは泥田と用水の中でともに泥の中を這いずり回るような戦いとなる。これは黒澤明の「七人の侍」へのオマージュか。

中国ウオッチ・高速鍋パーティー

広西チワン族自治区の高速道路上で男性数人が鍋料理を楽しんでいたという。男性らはワゴン車を高速道路上に停め、大きなガスコンロを据え付けて鍋で肉や野菜を煮ていた。別の容器でスープも持ち込み、各種調味料も取りそろえて本格的な料理だったようだが、駆けつけた警察官に注意されると「高速道路上で食事をしてはいけないとは知らなかった」と答えたという。警察官は、そもそも高速道路上に車を停めることも違反であり、ましてや鍋料理などしてはいけない、と教育し、料理を中止させることが出来た。全員がよくないことをした、と納得したことで、特に処罰をしなかった。広西チワン族自治区は現在ドライバーへの教育を重点的におこなっているところであるという。そういえば少し前までは中国の地方の高速道路上でリヤカーに大荷物を載せて引いて歩いているのをみてギョッとしたことが何度かあった。いったいどこから入ったんだろうと不思議だったが。

丸山圭三郎著「言葉・狂気・エロス」(講談社現代新書)

副題が--無意識の深みにうごめくもの--とある。言葉を記号学、記号論、論理学など、哲学の最先端の方法論を駆使して解き明かし、それをもって無意識の世界の奥まで理解できる手がかりを見つけようと・・・しているらしい。正直言って半分も分からなかった。数学で言えば、実数の世界がかろうじて分かる人間(私です)が、虚数の世界や多次元関数、非ユークリッドの世界の言葉を駆使した世界が分かるわけがない。不勉強を恥じるが、今更そんな世界を理解する必要をあまり感じることはないので勘弁してもらう。ただ素人の妄言を言わしてもらえば、現実の世界や文化、ましてや精神病者をこんな観念的な言葉の羅列で解釈しても何の救いもないと思う。そんなエネルギーを費やすならもっと臨床の実態を経験する方が実用的だと思う。さすがに森羅万象に関心を持つ哲学者らしく、引用される文献と資料は膨大なものがあり、あれよあれよという間に自分のまわりにバカの壁がそそり立つ経験をした。こんなのが好きな人もいるのですね。この著者は結構人気があるようです。

太宰府天満宮

九州旅行の最後は太宰府天満宮に寄りました。快晴の中、修学旅行の高校生がたくさんいました。一番エネルギーにあふれる年代の連中なので賑やかでした。中には無意味に空元気のやつもいましたが。平日でもあり、時間も余っていましたので、高速に乗らずに阿蘇から熊本ではなく、日田から久留米経由で太宰府へ地道を走ったのですが、日田までは快適だったのにそのあとが恐ろしいまでの渋滞でした。高速に乗ればいいのに意地になってがんばりましたが、その日の夜、広島に寄る用事があり、余裕があったはずなのに門司から高速を飛ばして結局ぎりぎりになりました。太宰府天満宮の写真が今回の旅行の最後なのでサービスで少し枚数が多いです。

Photo 太宰府天満宮本殿。

Photo_2 参道。とにかく人が多い。

Photo_3 太鼓橋。新緑がきれいでした。

Photo_4 神社でも山門というのでしょうか。

Photo_5 神牛。なかなか迫力があります。

Photo_6 お守りだけでは合格は難しいから勉強もしてね。

Photo_7 本殿右手から。

Photo_8 本殿左手から。左は皇后陛下の梅。

Photo_9 まことに抜けるような青空でありました。

Photo_10 神器の神鏡。写真を撮ってよかったのだろうか。建物の外から望遠で撮ったからいいでしょう。

Photo_11 庭園の池も緑を映して風情がありました。

Photo_12 「東風吹かば・・・」と菅原道真が梅に託して都を偲んでうたった歌碑。

2011年5月 9日 (月)

映画「十一人の侍」BSにて

1967年東映。監督・工藤栄一、出演・夏八木勲、里見浩太朗、大友柳太郎、南原宏治、宮園純子ほか。モノクロの、コントラストを強調した映像がストーリーにマッチして効果的。工藤栄一の映画の殺陣はリアリティにあふれ、暴力的である。これらの映画が作られる前は、東映は大川橋蔵などの殺陣も舞踊のように華麗だった。この映画は同じ工藤栄一の1963年の「十三人の刺客」と設定がよく似ている。気に入った話なのでもう一度作り直したような感じがする。ラストの救いのなさが東映映画の典型とは少し違う。同じ主人公が死ぬのでも東映には美学があった(その代わり脇役の死に方は惨め)がこれは違う。その美学は東映の任侠映画につながっていった(緋牡丹博徒大好き、藤純子大好き)。工藤栄一の映画は日活の関東幹部会シリーズなどにつながる虚無感がある。どちらも嫌いではないが、若いときはどちらかと言えば日活びいきだった。その後東映も仁義なき戦いシリーズで日活的になっていった。この映画を見る前に見た、大映が総力を挙げた映画「釈迦」がひどすぎたので、口直しに見たけれど、見てよかった。

中国ウオッチ・中国鉄道部

中国鉄道部は、輸送部門が今年の1-3月期に、2009年度通気の利益額に相当する37億6000万元(約488億円)の赤字となったことを発表した。原因は原材料の高騰によるものだという。現在は高速鉄道への投資に集中しているため一段落したら収支は改善される見込みであると説明しているが、鉄道関連の負債総額はすでに1兆8000億元(約22兆円)に達していることも認めた。ただ総資本は3兆3000億元(約41兆円)で国有企業としては負債比率は低い方であり、十分余裕はあるという。また、先般来伝えられた投資額の大幅縮小については若干の調整はあるものの全般の計画に大きな変更はないと言明した。その後、鉄道部として2011年度の新規投資額が7455億元(約9兆3187億円)に確定したことが発表され、7000億元の予算が40%以上削減されるとの報道を否定した。まことに中国の報道は猫の目のように変わるので注意が必要だ。

映画「釈迦」BSにて

1961年製作、大映。監督・三隈研次、出演・本郷功次郎、勝新太郎、市川雷蔵、山田五十鈴、京マチ子、山本富士子ほか。日本映画初の70ミリ大作、大映オールキャストで大金を掛けて作られた。釈迦の有名なエピソードを、壮大な学芸会風にみんなで大まじめで演じているが、この映画で何を訴えたいのかさっぱり分からん。160分あまりの時間をとにかく寝ないで見通すのに疲れた。これではお釈迦様もかわいそう。みなけりゃよかった。

阿蘇寸景

阿蘇周辺を走り回ったときに撮った写真の中から一部紹介します。

Photo 阿蘇を一望に見る大観峰からみた外輪山の一部。全体は写真に入りません。

Photo_2 大観峰の石碑。向こうに外輪山の壁が見えています。強風が吹いていました。たぶん場所から見ていつでも強風が吹くところでしょう。帽子に注意。

Photo_3 南阿蘇の阿蘇大橋ちかくの数鹿流ヶ滝。

Photo_6 あか牛をたたえる像。阿蘇には牛があちこち放牧されていました。滝の駐車場のところにありました。

Photo_4 阿蘇根子岳。独特の山のかたちが目を引きます。

Photo_5 阿蘇外輪山。日田街道の峠から。

中国ウオッチ・誘拐児童

中国の都市部で物乞いしている児童の多くが誘拐された児童であること、しかも物乞い養成部落まで存在していることを以前紹介したことを記憶されているだろうか。このたび新疆ウィグル自治区当局は、自治区内で物乞いしている子どもについて調査をおこなったところ、その9割が誘拐された児童であることが明らかとなったので、子どもたちを救い出してきちんと教育させる、と表明した。現在他省自治体や警察と協力して救出と保護にあたっているが、その多くが誘拐されたときの年齢が小さかったため、自宅住所や両親の名前を覚えておらず、家族の元へ返すことが難しいという。同自治区では年内に専用の教育センターを開設し、ここで知識や技術を身につけて社会復帰できるようにしていくとのことである。こういうことが野放しであったことは問題だが、もっとも救わなければならない弱者を救うようになっただけ、中国の民度は向上してきたと評価してよいと思う。

中国ウオッチ・パンダ

パンダを愛する人には知りたくない話かもしれない。中国の武漢動物園で、パンダがクジャクをかみ殺すという事件が起きた。パンダ舎とクジャク舎が隣り合わせになっており、間には3メートルの柵がある。今までもクジャクが柵を越えてパンダの屋外運動場に飛び込む事態はしばしばあったが、パンダが興奮状態にあるときにクジャクを追い回すことはあったものの、かみつくようなことはなかった。今回はクジャクの悲鳴に気がついた飼育員が、パンダ舎でクジャクをくわえて走り回っているパンダを発見、パンダの気を散らせることでやっとクジャクを放したが、クジャクの救出はならず、再びパンダはクジャクにかみついて振り回し、ついにクジャクは息絶えた。確かにパンダは猛獣で、通常は笹しか食べないが、時には肉食もする。ちなみにパンダの名前は「希望」という。

2011年5月 8日 (日)

中国ウオッチ・一人っ子政策

先般中国の国勢調査速報について紹介したが、中国の国家統計局は中国の無戸籍者が1300万人に上ることを認めた。そのほとんどは一人っ子政策に違反している二人目以降の子どもだという。中国では一人っ子政策に違反した場合、社会扶養費という名前で高額の税金が徴収されるため、通常の収入では二人目以降を生むことは出来ないことになっている。今回の国勢調査ではその闇の子どもたちの数を補足することに特に重点が置かれた調査をおこない、正直に申請した場合には社会扶養費の額を低くする、との宣言があって明らかとなった。まことに中国は法律があって実施の徹底がない国だ。今北京では空前の出産ブームとなっており、妊婦の数が六割も増えているという報道もある。これが一時的なものなのが、どういう理由なのかはっきりしないが、この状況は今後数ヶ月続くだろうという。

中国ウオッチ・黄金坪

中国と北朝鮮の間を流れる大河、鴨緑江に浮かぶ島、黄金坪の開発権を中国に譲渡することがほぼ決まったと報じられた。期間は50年だが、50年延長のオプションが付いている。最終契約は5月末の予定。黄金坪は面積11.5平方キロ、北朝鮮の新義州で最大の穀倉地帯で知られる。今後中国は黄金坪を物流、観光、加工工業団地として開発整備していくという。すでに中国は北朝鮮内に開発権をいくつも取得して鉱山などを独占開発している。北朝鮮は援助の見返りに国を切り売りしているような状態で、今に北朝鮮は実質的には中国の一部といっていい状態になるかもしれない。これではなにかあっても北朝鮮のかたを持つのは当然ということになる。隣の国だが同時に自分の国でもあるのだから。

九州芸術の杜

榎木孝明という俳優をご存じだろうか。少し前の映画になるが、内田康夫原作、市川崑監督、主人公の探偵・浅見光彦を榎木孝明が演じた。ヒロインは財前直見。そのときから内田康夫の浅見光彦シリーズのファンになり、榎木孝明のファンにもなった。その榎木孝明が、ロケ先でスケッチ画を書いていることがテレビで紹介された。手際よく書かれた下書きに水彩で彩色すると絵に生命が宿り、空間が生ずる。いい絵だなと思った。その絵の実物に、名古屋のある店でであった。店に請われたのだろうか、その店の外観をラフに描いた小品だったが、よい絵だった。いつか彼の絵を見る機会があるだろうと思っていたら九州に美術館を開いたと知った。今回阿蘇旅行の際に近くにあることを確認し、見に行った。九州芸術の杜榎木孝明美術館は別府から熊本に至るやまなみハイウエイの途中の飯田高原にある。この美術館には榎木孝明の他、風景写真の前田真三、組み板画の中村道雄、詩画の大野克彦の作品がそれぞれの建物の中に展示されている。どれも掛け値無しにすばらしいものだ。入場料千円は安い、と見終わったら絶対に思うことを約束する。展示された作品の画集やグッズなどが販売されている小さな販売店があり、そこのお嬢さんがとてもいい。榎木孝明の画集を一冊購入したが、あとで写真を撮らせてもらえばよかったと後悔した。いまもしている。それぞれの美術館で勝手に写真を撮らないよう自分に誓ったので、その思いが強くはたらきすぎたようだ。そのお嬢さんを見るだけでも行く値打ちはあります。

Photo_2 左手が入場券を買うところ。千円。

Photo_3 匠の館、大野克彦氏の作品が展示されている。

Photo_4 前田真三氏の写真が展示されている。大判でパンフォーカスのすばらしい作品が見られる。

Photo_5 この建物が榎木孝明の作品展示館。三階まであります。どの作品もすばらしいし、展示の仕方もアットホームな展示の仕方でリラックスしてみることが出来、見飽きることがない。

Photo_6 榎木館から見た中庭方向の景色。右手奥は牧場になっており、ステージもあってイベントもおこなわれる。

中国ウオッチ・高速鉄道その後

6月から開通を予定している上海-北京間の高速鉄道(日本の新幹線)の運行スピードは、当初時速350Kmとも400Kmとも言われていたが、安全性と経済性を考慮してほぼ日本と同じ300Kmにすることがすでに正式に発表されている。これにより、所要時間は当初予定の4時間から5時間になる。また、すでに運行されている高速鉄道も、現在の350Kmから300Kmに引き下げられる。中国鉄道部はさらに今後の高速鉄道整備関連予算の大幅削減を発表した。当初の7000億元(約8兆7500億円)から40%削減し、4000億元(5兆円強)に縮小する。これは高速鉄道を推進してきた前鉄道相の汚職疑惑による更迭に連動するものである。2010年末で高速鉄道は8358Kmで、今年末には13000Km、2015年には25000Kmにする予定だったが、大幅にペースダウンすることになると見られる。上海-北京間の試験走行で時速480Kmを記録したと発表し、時速400Kmの商業運転に問題なしと豪語していたのはついこの間のことである。中国高速鉄道は日本、ドイツ、フランスの技術を剽窃したもので、独自技術もないのにオリジナルを超えた速度での運行など危険きわまりないと思っていたが案の定である。汚職で更迭された前鉄道相も、「狡兎死して良狗煮らる」のとおり用が済めばお払い箱となったのだろう。

中国ウオッチ・アムール虎

アムール虎は100年前にはおよそ10万頭棲息していたが、現在3200頭ほどに減少しており、棲息している国13カ国で、毎年保護のための会議をおこなっている。中国からは温家宝首相自らが出席し、中国内に棲息する大型猫科動物を次の寅年の2022年までに倍に増やすと述べた。しかし世界自然保護基金(WWF)は棲息数減少の主な原因は、中国が漢方薬の原料としてアムール虎の骨を採るため乱獲しているからだと指摘している。中国では1993年からアムール虎の骨を漢方薬に使用することが禁止されているが、WWFが独自に漢方薬店を調査したところ、その43%が原料として使用したことがあり、ほとんどの店が違法であることを認識していたことを認めているという。誠に中国という国は、国家に直接害となることがないことについては建前の法律は作るが規制の実施が出来ない国のようだ。

2011年5月 7日 (土)

阿蘇山火口

強風の中、阿蘇山の火口を見た。車で火口まで行ける。すごい景観だ。写真を撮ったので一部を見てください。技術が伴わないし、フレームに全景が入りきらないのでなかなか本物の迫力には及ばないが、でもなにがしかは伝わるでしょう。興味があれば是非自分で見に行ってください。

Photo_9 正式には阿蘇中岳火口。

Photo_10 向こう側の火口壁。

Photo_12 万一の時はこのトーチカへ避難するのだろう。この後は写真だけ楽しんでください。

Photo_11Photo_16 Photo_17 Photo_18 Photo_19 Photo_20 Photo_21 Photo_22  

中国ウオッチ・農場経営

食の安全を求める金持ちの間で農場経営がブームになっているという。不動産投資に熱を上げていた中国の富裕層が、最近の食の安全を脅かす事件の頻発に、自分たちの食べ物だけでも安全を確保しようというわけだ。違法薬物の痩肉精、豚肉を牛肉に見せる複合添加物・牛肉膏、農薬漬けの野菜類など枚挙にいとまがない。安全な日本の食品も原発事故で信用できないし、輸入規制がかかっているのでいっそ自分で作ろうというわけだ。だが食の安全に貧富の差があるのはおかしい、という声もあるという。それより、元々目端が利いて財をなした連中のやることだ、今度はそれが儲かるとなればさらにエスカレートして、自分の分は安全だが、それ以外は別に何でもかまわない、となにかよからぬことを始めないか、それが心配だ。

中国ウオッチ・豚の飼育

中国女子柔道界のエースを擁する天津柔道チームが自ら豚の飼育を始めた。チームの佟文選手は2009年の世界選手権で優勝して金メダルを取ったが、ドーピング検査で陽性反応が出たため、メダルを剥奪されて2年間の出場停止処分を受けた。筋肉増強剤のクレンブテロールに陽性反応を示したのだ。先般取り上げたが、中国では痩肉精と称して塩酸クレンブテロールを豚肉に添加して赤肉に見せることが横行しており、その赤肉を摂取したことで陽性反応が出たことがほぼ確実と見られ、提訴して、検査不備との判定が出て処分取り消しとなった。このことからチームでは自ら豚を飼育して安全な肉を食べてもらおうというもの。他に鶏やアヒルも飼っているという。痩肉精は禁止されているが市場では今でも普通に手に入るらしい。ここにも規制があるが実施がない例がある。

中国ウオッチ・禁煙

中国は5月から指定の公共の場所での喫煙を禁止する。指定されるのはホテル、レストラン、バー、映画館、ゲームセンター、公園、博物館、バス、電車、空港、船およびその待合室など。その公共場所には管理者が、人目に付きやすい状態で禁煙である旨を表示することが義務づけられた。そして指定場所にはたばこの自動販売機の設置を禁止する。また喫煙行為を監視、注意、排除するための専用スタッフを置くことも求められている。中国はたばこのやりとりで友好をはかるところがあり、また喫煙率も高いので反発も強いと思うが、さて実施の具合はどうなのか。最近中国は国民の健康について本気で対策をとろうとしているように見受けられる。また町中の美化についても意識が高くなったこともあるだろう。吸い殻の投げ捨ては目に余る。これも法律があるが規制はあってなきが如しで有名無実に終わるのかどうか注目したい。

湯布院

国東半島から別府の手前で湯布院に向かう。湯布岳の横の峠を越えると湯布院の街が一望できた。湯布院の駅の近くの小さな宿に泊まった。もちろん温泉。街のどこからでも由布岳が見える。宿を起点に一時間も歩き回るとだいたいの様子が見える。小さな街なのだ。観光用にレトロな町並みの通りが作られている。土産物屋もなかなかしゃれている。この雰囲気がリピーターを生んでいるのだろう。

Photo 由布岳。峠から見上げた。

Photo_2 峠から湯布院の街を見下ろす。

Photo_3 由布院駅。明るい駅。

Photo_4 振り返れば由布岳。

Photo_5 駅前通。

Photo_6 こんな看板に足が止まる。

Photo_7 街の中心で見上げれば由布岳。

Photo_8 駅から10分ほどの裏通りの観光街。土産物屋、食べ物や、飲み屋など、しゃれた店が多い。

北沢秋著「哄う合戦屋」(双葉文庫)

買いそびれていた本が文庫になったので早速購入して読んだ。よく書きこなされていて読みやすく、この本がレビューとは思えない。知謀に優れ、偉丈夫で膂力があり合戦に強く、素養がありながら瞑い影を持つ男と、無類に明るく、やさしく、人の気持ちを慮る知性を持ち、自らの身を省みない勇気を持つ姫君の、これはよくできたおとぎ話で、読んだ後にいい気持ちになることが出来る。この二人の、他の人びとと格段に違うレベルの感性の持ち主たち、の目に感情移入することでその時代にうごめく人びとが見えてくる。これはそのまま現代の我々に見えてくる、過去の時代の人びとの世界でもある。だからとてもよく分かる気がするのだ。姫の父親である領主の遠藤吉弘の、主人公に対する違和感と不快感は、たぶん彼が現代の人びと、すなわち読者の価値観を知ったときに感ずるであろう違和感そのままなのだ。だから最後まで読みさえすれば、あまり時代小説になじみのない人にも案外わかりやすくおもしろく読める本かもしれない。いや、時代小説の好きな人はその時代にシンクロすることを楽しんでいるところがあるが、この本はさらにその上に両方を統合する視点を持つことを楽しむことが出来るのでやはり時代小説好きの人のほうがおもしろく感じるだろうか。やめよう、そんなややこしいことを考える必要はない、ただ読んでおもしろい本です。

2011年5月 6日 (金)

国東半島・熊野磨崖仏

国東半島で一番見たかったのが熊野磨崖仏。階段がきついとは聞いていたが、石段が99段というので何とかなると思った。入山の料金を払うところで杖を持って行きなさいと言われた。カメラがあるので要らないというと、下りで膝へ来ますよ、と真顔で心配された。階段がしばらくつづき、坂道になり、また階段がある。とっくに99段上ったな、と思ってから気がついた。今登っているのは土の階段で、石段ではない。石段はまだ先なのだ。この石段というのが尋常ではない。自然石でその大きさがまちまち。どうやってこれが99段などと勘定できるのだろう。ただ石をよじ登るだけなのだ。奥の院までの石段の途中に磨崖仏がある。期待通りすばらしい眺めだった。がんばってよかった。下りの階段では本当に膝ががくがくした。日頃の運動不足と自分の体重が身にしみた。

Photo_13 最後の石段。

Photo_14 磨崖仏全景。

Photo_15 とにかく大きい。

Photo_16 少し横から。

Photo_17 横から。

Photo_18 右側の仏頭。

Photo_19 だそうです。

Photo_20 椿の花が落ちていた。鮮やか。

国東半島・富貴寺、真木大堂

富貴寺は山門をくぐるとすぐ九州最古の木造建築物と言われる阿弥陀堂がある。中の阿弥陀仏と背後の壁画は普段秘仏で見ることが出来ないが、当日は特別に見ることが出来た。保存のため薄暗い。もちろん写真撮影は不可。さらに山を登ると石仏がいくつかあったが特に見るべきほどのものではない。真木大堂は元々国東半島で最大の寺、伝教寺だったが、火事で焼失。焼失を免れた仏像を博物館のかたちで展示している。阿弥陀如来像、四天王像、不動明王像ともすばらしい。庭園に国東塔や庚申塔などがいくつか集めて並べられている。

Photo 富貴寺山門を見上げる。

Photo_2 富貴寺山門。仁王像は稚拙。

Photo_3 阿弥陀堂。横手から入り、秘仏を見学。

Photo_4 さらに山を登って見つけた石仏。

Photo_5 真木大堂。

Photo_6 阿弥陀如来と四天王。

Photo_8 不動明王像。

Photo_10 唯一焼け残ったお堂。

Photo_9 国東塔。

Photo_12 庚申塔。

2011年5月 5日 (木)

国東半島・両子寺

両子寺(ふたご寺)は護摩堂から長い石段を登って奥の院に至る。途中の国東塔と岩壁の文字が有名らしい。国東塔はたいていの寺にあり、少しずつ違うとのこと。また奥の院の裏側に真っ暗な戒壇があり、神水がしたたっている。山門の下の仁王像は特に見事と言われる。

Photo_9 護摩堂。不動明王がある。

Photo_10 護摩堂の不動明王。

Photo_11 階段登り口近くの道祖神。

Photo_12 かなり長い石段だった。

Photo_13 石段の途中に咲いていた石楠花。

Photo_15 国東塔と有名な壁文字。読めない。

Photo_16 真っ暗な奥の院の裏側へ入る

Photo_17 暗いが、右下に神水がある。小さなひしゃくでいただいた。

Photo_18 薬師如来・石仏。

Photo_19 奥の院の本尊。

Photo_20 国東塔の説明。

Photo_21 この仁王像が一番出来がいいらしい。足をさすると足が仁王様みたいに強くなると書いてある。

国東半島・文殊仙寺

今回の九州旅行でもっとも行きたかったのが国東半島。まず半島の西側から海岸を半周し、山に入る。寄りたい寺がいくつかある。最初に訪ねたのが文殊仙寺。国東半島の寺はどれも山の上にあるので(有名な地方の寺はたいていそうだけれど)階段での上り下りは覚悟していたが、天気がよくなってきたのできつい。山門まで登り、一番奥の法筐印塔までいく。そこから四国が遠望できると言うが、残念ながら見えなかった。

Photo 本堂階段の登り口の石碑。

Photo_2 なかなか立派な仁王像。

Photo_3 山門へ至る階段を見上げる。

Photo_4 役行者が開基したという。

Photo_5 この寺の見物の十六羅漢。

Photo_6 天然記念物、千年の大ケヤキ。

Photo_7 鐘楼前の広場で遠足に来た子どもたちがお弁当を食べていた。

Photo_8 法筐印塔。結構大きなものです。五穀成就とありました。

2011年5月 1日 (日)

宇佐神宮

中津から国東へ向かう途中に宇佐神宮がある。全国に4万社あまりある八幡社の総本宮だそうだ。朝だったこともあり、まだ人も出ておらず、神韻縹渺の趣があった。巫女さんの見習いなのか、若い女性が域内を清掃していた。

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中国ウオッチ・人口

中国でも昨年の国勢調査の速報値が発表された。中国本土で13億3972万4852人で、男性の比率51.27%女性48.73%。60歳以上の人口比率は前回調査の2000年と比べ2.93%増えて13.26%だった。当局も高齢化が加速されつつあると認めている。都市人口と農村人口の比率がほぼ半々になった。戸籍地と現住所が異なり、戸籍地を離れて半年以上の人口は2億6139万人で2000年より81%も増加している。また非識字率は4.08%(2000年は6.72%)に減少している。現在の漢族の人口比率は91.51%で微減。しかし漢族は一人っ子政策を厳格に適用され、少数民族は優遇されている実情から見て、今後漢民族も一人っ子政策が緩められた場合、漢民族比率が上がる可能性が高いことを示している。この統計値から推定される人口問題について当局は、老齢化の加速、男性比率が高いこと、流動人口が急増していること、沿海地区の定住人口が増加し、内陸部が減りつつあることをあげている。特に新生児では、女性100人に対して男性118人ときわめてアンバランスになっていると言われている。ところで中国の国勢調査というのはどこまで信用できるのであろうか。たとえば都市人口などでも何種類もの人口集計値があり、どれが本当か分からない。補足されていないものがかなりあるのは公然たる事実だ。そうして意図された統計値が集計されているとしたら、問題として指摘されている点などは実際はもっとずっと深刻なのかもしれない。

中津

中津は福沢諭吉の出身地である。中津城を見に行く。小型ながらなかなか形のいい城だった。近くの寺町に真っ赤な壁の寺があった。見るからに異様だが、どうも曰くがあるようだ。公園に福沢諭吉の「独立自尊」のオベリスクがあった。書は日本近代の書家として有名な日下部鳴鶴だった。武家街の名残のような地区で八重桜が満開に咲いていた。駅前に戻り、アーケード街を歩くとシャッターが下りて閑散としていた。中津の街のために言うと、駅に一番近いアーケードは大半が営業していた。ただ中津の街の雰囲気は全体として活気がなく、寂れつつあるようだ。

Photo 中津城

Photo_2 真っ赤な壁の不気味な寺。

Photo_3 「独立自尊」の石碑。

Photo_4 屋敷の庭に咲いていた八重桜。

Photo_5 中津シャッター街。

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