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2012年8月23日 (木)

「清末見聞録(清国文明記より)」・鎮江・金山寺

 鎮江の西にひときわ高く銀山が聳えている。その西十町のところに金山寺がある。金山はもと浮玉と云った。昔裵頭陀(はいずだ)というものが江際に金を得たと云うことから金山と名を改めたという。もとは江中の孤島であったが、今はほとんど陸に連なっている。納豆、味噌などで日本でも広く知られている金山寺はこの山上にあり、正しくは江天寺という。金山の西麓から頂上に至るまで殿堂楼閣が甍を列ねて荘厳な一道場をなしている。頂上には金山慈寿塔がある。塔は梁のときに創建され、薦慈塔と称していたのを、宋、元を経て今の名に改められた。七重の高塔は雲の上まで聳えている。その最上段に登って縦観すれば滔々たる長江が天外から来たり流れて雲に入り、十里の長堤、廬荻は蕭々として白帆が去来するに任せている。塔側に江天一覧亭があり、咸豊年間髪賊の乱に寺も塔もことごとく灰になったけれども、光緒二十六年に至ってこの塔を再建した。大雄殿、蔵経楼、江天閣僧坊など全て乱の後の再建である。寺中に乾隆帝の詩碑が三あり、また天下第一泉がある。「嘯亭雑録」によれば、乾隆帝時代に江、浙は芸林(書物が集められたところ)の藪(そう・ものが集まるところ)であったことから「四庫全書」三部を揚州大観堂文匯閣(ぶんわいかく)、鎮江金山寺文宗閣、杭州聖因寺文瀾閣に分置させたと書かれているが、現在の文宗閣は髪賊の乱に寺と共に焼けて往時の盛観を尋ねようもない。

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