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2012年8月 6日 (月)

「清末見聞録(清国文明記より)」・武漢の名勝・大別山

 武昌には黄庭堅(こうていきん)の詩に、

  江東湖北行画図、鄂州南楼天下無

と詠せられた南楼、鄂州の大観をほしいままに出来る洪山塔や、漢陽には崔顥の詩にちなんで作られた晴川閣や、その他の名勝が少なくないが、蛇山と黄鶴楼に対して、大別山と山下の古琴台とは見逃してはならないものである。大別山はまた翼際山とも、また蛇山に対して亀山(きざん)とも、また山中に呉の魯祝の祠があったから魯山ともいう。長江を隔てて蛇山と相対している。長江は黄鶴、大別の二山の間を流れている。昔大禹が水を治めた遺跡と称して山上に禹王廟を祀ってある。武漢付近で最も高い山である。
 大別山の西の麓に古琴台がある。昔伯牙が琴を弾じて鐘子期(しょうしき)がその音を知ったという話は「列子」の中に見えて有名であるが、この古琴台はすなわち伯牙が弾琴の場所と言い伝えている。そのことを荒唐無稽と誰が疑うだろうか。台は月湖という湖中にある小島で、中に亭榭(ていしゃ・あずまや)があり人々が散策を楽しむ場所となっている。湖中には蓮が多い。初夏の頃には得がたい眺めだという。

*短かったがこれで武漢は終わり。次はずっと長江を下って南京である。

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