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2012年8月12日 (日)

矛盾

 中国の百貨店、小売業の中間決算が発表された。データによると売上高の成長鈍化が目立つという。

 その理由としてマクロ経済の成長が減速していること、そして物価が高騰していることが上げられている。そして下半期も状況は変わらず、低成長が予想されており、しばらく好転する見込みはないそうだ。

 中国のマクロ経済の減速は、ヨーロッパの景気低迷による欧米への輸出減少が思った以上に中国に大きな影響を与えていることから仕方のないことだと言える。

 それよりも物価が高騰している、という点が目につく。一昨年、昨年と住宅など不動産の高騰により、消費者物価が6%も上がった、と騒いでいた。賃金が上がっても生活が苦しい、と云われ、社会不安につながると懸念されていた。だから中国政府は投機的な不動産購入に対して厳しい規制を実施し、不動産の高騰は沈静化したように見える(高止まりしてまだバブルははじけては居ないようだ)。

 このため今年前半の物価上昇率は2%を切ったと誇らしげに発表していたのはつい先頃のことだった。それが、小売業の売り上げ鈍化、つまり国民の消費需要と消費意欲が低下している理由として物価の高騰が挙げられているというのはどういうことなのだろうか。

 中国に進出している企業のほとんどが毎年の賃金の大幅アップに悲鳴を上げている。平均で15%とも20%とも云う賃金の大幅上昇は撤退を検討するほどだとも言われているからその上昇率は間違いのない数字だろう。

 そして中国政府は物価の上昇率は6%であったと云い、今年前半は2%を切ったという。それなら生活は急激に良くならないとおかしいのではないか。消費が落ち込むはずが無いではないか。

 と云うことは中国の物価上昇率というのは全くのデタラメであるのか、その指標としている商品が実勢と違うものを恣意的に選んでいるのかどちらかであろう。こんな経済対策の成果を強調するためだけの見えすいた数字を平然と公表するから、中国の統計は信用できない、と世界から言われるのだ。

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