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2012年8月11日 (土)

「清末見聞録(清国文明記より)」・南京の名勝・鳳凰台

 聚宝門を入り、城壁に沿って西に行けば城の西南隅に鳳凰台の遺址がある。宋の元嘉十六年、秣陵王が丹羽の子儀名取りが来て台上に遊んでいるのを見た。文彩煥発(ぶんさいかんぱつ・彩りが綺麗で光り輝いていること)、五色燦然としている。その時代の人々はこれを鳳凰であると云った。そこでここに台を設けたのだと伝えられている。李白の 登鳳凰台詩 は人口に膾炙している。台のあたりは地勢が隆起して小丘のようである。当年の楼閣はかなり昔から荒廃がひどい。また遺物に見るべきものもないけれども、遺址の辺りに寺がある。この日、煙霧淡く江や村落に立ちこめ、加えるに金陵の城壁が高く聳えているので、李白が詠じたような 三山半落晴天外、二水中分白鷺洲 の光景はこれを見ることはできなかった。台下には竹林の七賢の随一である晋の阮籍の墓があるけれどもどこにあるのか分からなかった。

* 金陵の鳳凰台に登る 李白

 鳳凰台上 鳳凰 遊ぶ
 鳳去り 台空しうして 江自づから流る
 呉宮の花草は 幽径を埋め
 晋代の衣冠は 古丘となる
 三山 半ば落つ 晴天の外
 二水 中分す 白鷺洲
 総て浮雲の 能く日を蔽ふが為に
 長安見えず 人をして愁へしむ

この詩は崔顥(さいこう)の 黄鶴楼 の詩を原型にしている。数日前にその詩の一部を取り上げたが、ここに全文を載せるので比較されると良い。

 **黄鶴楼 崔顥
  
  昔人 已に黄鶴に乗じて去り
  此の地 空しく余す 黄鶴楼
  黄鶴 ひとたび去って 復た返らず
  白雲 千載 空しく悠々
  晴川 歴々たり 漢陽の樹
  芳草 萋萋(せいせい)たり 鸚鵡州
  日暮 郷関 いずれの処か是なる
  煙波 江上 人をして愁へしむ

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