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2012年8月31日 (金)

造反有理の呪縛

 在中国大使の丹羽氏の乗った公用車が襲われ、あろうことか車につけられていた日本国旗が奪われた。今朝(31日)のニュースで10人の容疑者が特定された、と中国の公安から連絡があったそうだ。顔も乗っていた二台の自動車のナンバーも明らかなのに回答が遅い。おそらく日本側から証拠が提出された直後に容疑者は特定されていたと想像される。

 あまり迅速に犯人を検挙すると、日本から強要されて犯人を捕まえたと思われて国家にとって不都合だから様子を見ているのだと報じられている。国家が国民の顔色を窺って法律の適用を忖度する。一般的にみれば、ほぼ崩壊直前の政府の行動である。

 韓国もそうだが、中国は国家として反日教育を行ってきた。弱小国が国家をまとめるために外部に敵を想定するのは昔から取られてきた手法であり、中国共産党の存在理由の裏付けとしての意味もあった。しかしこのような方法は国家がそれなりに体裁が整ったときに少しずつ修正されるものである。そうでないと敵国感情がエスカレートして後戻りが出来ない状態にになり、修正が困難になる。日本のように敗戦を機に一気に修正することはもう出来ない。

 史実としての歴史ではなく、意図的に誇張され、修正された歴史をもとに世界観を持たされた人々の悲劇は、中世の教会による異端審問の世界、魔女狩り時代を思わせる。

 その上悲劇的なことに、中国は毛沢東により「造反有理」という言葉が国民に植え付けられてしまった。法律よりも大事なことがあり、そのことのためには法律を破ることは正義である、と云う精神の有り様は国家をも呪縛している。毛沢東をはっきりと否定せず、曖昧にしたことで国家は国民をコントロールできない。

 中国国民に対するアンケート(例によって対照が誰に対してなされたものなのか明らかではないが)によれば、今回の公用車襲撃に対して「やったことは法律的に間違っているが、日本に対するやむにやまれる義憤のもとに行ったことで私は支持する」という回答が80%を越えたそうだ。

 これでは中国政府が、そして公安がびびるのは無理がない。中国は自らの怠惰により、取り返しがつかない呪縛に捕らわれ、国家としての体裁を失いつつある。中国に居る日本人に対しての安全を真剣に留意する必要が出てきたのではないか。このようなとき、中国は言いがかりで微罪で日本人を拘束するのが常套手段だからである。

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