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2012年8月21日 (火)

「叶」(東薫酒造)

 先日実家に帰省したときに、母と弟夫婦、息子と私で佐原(現在香取市)に行った話は以前このブログに書いた。

 その時に弟が是非にと云うことで、佐原の作り酒屋「東薫酒造」の見学に行った。もともと佐原は醸造の盛んな街で、昔は造り酒屋だけで二十軒近くあったらしいが、現在は二軒だけになっているそうである。

 この造り酒屋はいつでも見学できるようだ。但し、見学の時間が決まっていて、案内の人が必ず同行して説明する。見学(二十分くらいか)が終われば試飲することが出来て、お好みの酒をお買い上げ戴いてお帰り願う、と云うシステムになっている。

 案内の人(その日はどうも盆休みなので従業員は休みでおらず、社長自らが案内役だったようだ)が最も力説していたのがここの大吟醸「叶」のすばらしさであった。ここの杜氏は南部杜氏で、しかもその南部杜氏の代表であり、日本酒造杜氏組合の会長である及川さんという人が心血を注いで作り上げたのがこの大吟醸「叶」だという。全国の新酒品評会で十二回も金賞を受賞しているそうだ。

 それは組合の会長くらいなら政治的に受賞することもあるだろう、と話半分に聞き流していた。

 なんと一升瓶一本一万五百円。それでも飛ぶように売れて年の後半には在庫がなくなってしまうと云う。四合瓶で三千八百五十円、それでも高い。

 帰りにはそちらを見ないで普通の吟醸の五合瓶を購入した。すると弟が土産に、と云ってその大吟醸の300ミリリットル入りを買ってくれた。来客した人だけに特別に詰めたもので市販はしていないものだそうだ。

 それを先日息子とドン姫とで嘗めた。

 うーん・・・凄い。香りが尋常ではない。今まで飲んだ日本酒を越えていて違う飲み物だ。ビールを飲んだ後でなしに最初に飲めば良かった。

 結構出来上がった後だったが味はしっかりと分かった。そしてうたた寝してしばらくして飲んだら・・・あら不思議、普通の大吟醸の味であった。時間を置くとフレイバーが飛んでしまうのだろう。つまりこの酒のすごさは雑味ではないエステル油のなせる技のようである。

 興味のある方は是非東薫酒造へ。五合瓶のほうは冷やしてある。

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