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2013年2月21日 (木)

佐伯泰英「状箱騒動 酔いどれ小籐次留書」(幻冬舎時代小説文庫)

 酔いどれ小籐次シリーズ第十九巻である。

 小籐次は水戸行きを前に、おりょう(小籐次と相思相愛の歌人にして美女)とともにうづ(野菜売りの娘・気立てがよく可愛い)の結婚式の媒酌を努める。お馴染みの顔ぶれが揃うだけで温かい気持ちになる。

 それをすませて間もなく、おりょうと共に水戸藩に呼ばれて水戸街道を北へ向かうのだが、小籐次の行くところかならず事件ありで、今回は水戸藩の葵の御紋の入った状箱を運ぶ飛脚が立て続けに三回も襲われて、書状ごと状箱が奪われるという事件が起こる。

 これが表沙汰となれば水戸藩の恥である。小籐次も協力することになるのだが、その事件をなんと老中の配下の隠密も追っていた。小籐次とも旧知の隠密達であり、幕府としては水戸藩同様ことを公にしたくない。しかしなぜこんなに迅速に事件をかぎつけて隠密が動いたのか。

 江戸と水戸の両方でことを起こそうと画策している黒幕がいることがやがて分かってくる。困難な探索の結果、水戸で起こそうとした騒ぎを小籐次が間一髪で未然に防ぐとともに、江戸でも南町奉行の計らいで大きな事件になることなく事なきを得て水戸藩も胸をなで下ろしたのであった。

 事件の最中に敵の忍びたちにおりょうと俊太郎が人質に取られるが、これも大事に至らず救い出すことが出来る。

 小籐次たち一行はまだ水戸にいる。予定ではこのあと成田山へ寄って、江戸へ戻ることになる。今回はさほどの強敵は出てくなかった。

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