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2013年11月29日 (金)

無知について

 内田樹先生の「修行論」という本を読んでいる。その中に「無知」についてある哲学者の言葉が引用されていて、先生も全面的にそれに賛同している。私もはっきりと意識はしていなかったものの、思い当たることがたくさんあるのに気がついた。

 「無知とは知識の欠如ではない。そうではなくて、知識で頭がぎっしり目詰まりして、新しい知識を受け入れる余地がない状態のことを言う」。

 そして内田樹先生の言葉として
 「人は物を知らないから無知であるのではない。いくら物知りでも、今自分が用いている情報処理システムを変えたくないと思っている人間は、進んで無知になる。自分の知的枠組みの組み替えを要求するような情報の入力を拒否する我執を無知というのである」
と述べたあと具体的な例を挙げて説明している。

 ひとは見たい物を見るが、見たくない物は眼前にあっても見えない。同じように、知りたくないことは受け入れない。これをどれほどたくさん見てきたことだろう。

 何のための読書なのか、旅なのか、映画鑑賞なのか、あらためて教えてもらった気がする。こんな無知な私でも、さいわい薄々とは感じていたことなので、何とか先生の言うことが分かってうれしい。

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