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2013年11月 2日 (土)

マーク・グリーニー「暗殺者グレイマン」(ハヤカワ文庫)

 グレイマンはシリーズになっている。書店で第三作が新刊として棚に並んでいるのを見て、おもしろそうなので第一作に当たるこの本を購入した。

 抜群におもしろい。CIAに命を狙われながら、たった一人で世界12カ国の殺人チームと闘うというスーパーアクション小説だ。このおもしろさはたった一人でマフィアを敵に回して闘うというマック・ボランシリーズを思い出す。あれも痛快な物語だった。マック・ボランシリーズは12話か13話までで読むのを止めたけれど、その後もアメリカではシリーズが続いていたはずだ。

 帰ったら早速このグレイマンの第二作と第三作を購入して読むことにしよう。

 グレイマンとは人目につかない男という意味らしい。身を隠すのが巧みな暗殺者と言うことだ。ところがこの第一作ではのっけからグレイマンの個人情報が敵に明らかにされてしまう。

 絶体絶命の淵に追い込まれ、満身創痍で戦い続ける不屈の闘志にはらはらどきどきするのも楽しい。続編があるから絶対死なないことは分かっているし。

 理由の話から田舎でCIAを解雇され、命を狙われているグレイマンは、民間警備会社の暗殺の仕事を請け負って生き延びていた。引き受ける仕事は困難なものばかりだが、暗殺はどうしても抹殺しなければならない人物に限るという制約を守っていた。

 冒頭、アフリカで困難な仕事をやり遂げ、そこから逃走するシーンから物語は始まる。ここで起きる出来事からグレイマンの性格のイメージが読者に伝えられる。

 この暗殺の波紋により、グレイマンは窮地に陥ることになるのだが、その理由の理不尽さや敵のグレイマンを追い詰める手段の悪辣さがこの戦いを正義と悪との戦いとして際立たせることになる。

 主人公をこんなにぼろぼろにしなくてもいいではないか、と思う。普通なら死んでいるか途中で動けなくなるだろう。

 読んでいてページをめくるのがもどかしくなるくらい夢中になれるおもしろい本である。

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