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2016年7月 5日 (火)

小松左京「ショートショート全集②」(ケイブンシャ文庫)

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 ショートショートはSFの手法の一つだ。SFは現実離れしていて、リアリティがないと毛嫌いする向きも多い。あり得ないこと、あり得ない世界、あり得ない視点から書かれていて、しかもとても短くて意表を突く結末なのがショートショートである。

 だからショートショートを楽しめるかどうかは、そのあり得ないことを抵抗なく受け入れる柔軟性があるかどうかにかかってる。

 歳とともに柔軟性が失われているから多少読むのに疲れるようになっているけれど(だから第一集は少し読むのに時間がかかった)、久しぶりに読んでいるうちに勘を取り戻した。

 やっつけ仕事っぽいものもないわけではないが、それはこちらが感応できなかっただけかもしれない。それにしても次から次に良くこれだけアイデアが浮かぶものだ。これはショートショートの名人である星新一にも、もちろんいえることである。そして読み方によってはそれぞれ鋭い文明批評が読み取れる。

 理屈抜きに楽しみながら、ときどき意味を考えさせるものにも出会い、面白く読んだ。残りは第三集のみ。

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コメント

私は ありえない物語・・・好きなんです。
母や姉は、ありえない物語は「嫌いだから見ない!!!。」と言いますが。
ありえないものを考える作者って・・・凄い想像力の持ち主ですね。
作った当初・・・ありえなかった物が、現在ありえる物になっています。
カード社会がその代表でしょうか!。
OKCHANさんが言うように、時に考えさせられるありえない事・・・ありますよね。

マーチャン様
あり得ないと思うけれど、あるかもしれないと思ってみたり、あり得ないけれど、あるとして考え見たりするのを面白いと思えるかどうかですね。
想像力のあるひと、好きです。

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