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2016年7月15日 (金)

池内紀「目玉の体操」(幻戯書房)

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 歩き回ればいろいろなものが視界に飛び込む。飛び込んださまざまなものから、なにを選びとって意識に登らせるか。すべてが無意識のままに流れ去るのが普通だけれど、そこにふと心を止めたくなるものを発見できるのは、間違い探しの得意不得意に似た能力みたいなものだ。

 文章の中の間違いが、違和感として向こうから飛び込んでくる。そういう力が無いと、間違いはなかなか見つけられない。あれっ、これはそしてあれは一体何だろう、と気がつけるかどうか。それは風景に確固たる有り様を把握できているから、不思議なものに焦点を当てることができるにちがいない。ボーッとしていてはいつまでも発見する力などつかないのだ。

 こんな本を読んでいると同じ場所を訪ね歩いてみたくなる。しかし著者が見たものをあらためて見に行っても、自分が発見したものでなければ、その値打ち、面白さはほとんど失われてしまう。

 こういう本を読んで自分なりの発見が出来る旅をしたい、そのためにはただひたすらうろつかなければならない。さいわい金はないけれど時間だけはある。無性にカメラ片手に旅に出たくなった。

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