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2017年7月15日 (土)

橋下大三郎・大澤真幸『げんきな日本論』(講談社現代新書)

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 歴史を知ること、歴史を考えることは、こんなに面白いことなんだよ、と教えてくれる本。日本の歴史から18のテーマを選んで、二人の学者がそれぞれの考えを述べ、相手の意見を元にさらに思考を深めていく。つまり互いの蘊蓄を語り合うのではなく、互いに考えたことを呈示した上で、相手の考えを自分に取り込んで視点を高めあっていくのである。

 どのテーマもそれだけで本一冊に匹敵する内容につながっている。それが盛りだくさんに、そして次から次に展開していくので、こちらはただただ感心し、敬服するばかりである。こういう本を読んでいれば学生時代に歴史をもっと楽しく学び、身についたような気がする。

 例を挙げれば、尊皇攘夷を旗印にしていた薩長を初めとする明治維新を達成した面々が、どうして攘夷と矛盾する開国を受け入れ、欧米と条約をつぎつぎに結んだのか。そしてアメリカと結んだ日米和親条約というのが日本にとってどういう意味があったのか。そのことについて目からウロコの落ちる思いがした。

 日米和親条約の意味は、

一、日本は独立国である。
二、アメリカはそれを承認した。
三、ロシア、イギリス、フランス、ドイツ、その他は勝手なことはするな。

ということだったというのである。

 当時、アジアの国に対しての欧米の行動は、植民地化が当たり前の時代であった。その中で、日本を独立国としていちはやくアメリカが認めたことの意味を日本人は理解していなかった。

 この条約で日本の独立は保証されたのである。

 こんなこと、歴史で習っただろうか。

 日本の古代史から近代までのテーマが網羅されていてまことに面白い本である。

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