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2017年7月 5日 (水)

続・雨の中を走る

米子から南下して中国山脈を越える。


「にいみ」という言葉で思い浮かぶのは、新美南吉と新見錦(にいみにしき)だ。新美南吉は愛知県の知多出身の童話作家だから、音が同じだけであり、新見市とは関係ない。子どもの頃、「ごんぎつね」の話を読んで、涙で本の紙面が見えなくなったことを思い出す。新見錦は新撰組隊士。芹沢鴨などと徒党を組んでいた水戸浪士だった。本名は別にあり、新見錦は変名だという。芹沢鴨より先に粛清された。でも新見というのだからなにか新見市と縁があるのかと思ったら、まったくないらしい。

などとぼんやり考えていたらどんどんと山が深くなる。急カーブの連続で、雨も断続的に降り出した。明地峠というところが分水嶺であり、トンネルを境に鳥取県から岡山県に入る。その峠の展望台で一時的に雨が小降りになったので、峠で写真を撮る。

Dsc_3607

雨など降っていないような一瞬の遠望であった。

Dsc_3610

木標の文字が見えにくいが、標高618メートルとある。米子から一気に上ったのである。

このあとトンネルの入り口はさらに50メートル以上高い高度だった。トンネルに入ると岡山県側は急な下り勾配である。

トンネルをつぎつぎに抜けるたびに雨が激しくなる。こういう道路は一定降水量を超えると通行止めになる。気がせくけれど、こういうときほど慎重に走らなければならない。

高度が下がったあたりに新見千屋温泉という温泉場がある。一度訪ねたくなるような山の中の温泉だ。必ず今度来てみよう。この温泉の前後に、後醍醐天皇が休んだという石があると標識が出ていたけれど、降りて写真を撮るどころではない。残念である。

この辺りから道路の横は高梁川(たかはしがわ)が並行する。不思議な川で、上流からこの先ずっと下流まで川幅がほとんど変わらない。

そういえば新見を目指すのは、そのあと高梁(たかはし)まで足を伸ばして備中高松城を遠望しようと思ったからである。上るのは大変そうだから(日本の城でいちばん高いところにあるというではないか)遠望だけするつもりだっのだが。

新見の駅前についたけれど、雨は本降りである。特にどこへ行くという目的もなく、なんとなく立ち寄ったのだが、駅前に何か石版のようなものがある。しかし降りるのは辛いのであきらめて高梁へ向かう。今回は散策はなしで、どんな街かを見ておくだけにする。

新見から高梁までもずっと道路は高梁川沿いである。雨の勢いのわりに川の水量はそれほどでもない。流れ込む支流が少ないのであろうか。

高梁に近づくと川沿いに瓦屋根の乗った白い漆喰の塀が延々と続く。まるで川がお堀のような見立てなのだろうか。
ここはぜひ散策したいがいかんせん雨はますます激しく降り、ワイパーは最強で首を振っているけれど前がよく見えない。外へ出れば傘を差していてもずぶ濡れだろう。

備中高松城を遠望するどころではないので(とにかくどっちの方なのか、山は雨に煙っていてまったく見当もつかない)、ここから津山方面、さらにその先の目的地、美作のホテルに向かう。途中何度か峠を登り降りする。雨は土砂降りでナビがなければ迷子になるところである。ナビがまたわざと細い道を走らせるところがあるのでこういうときは危ないのだ。

美作に着いたら雨は小やみになった。

Dsc_3611

夕方には雨も上がり、部屋の窓からはこんなさわやかな景色が見下ろせた。

Dsc_3613

日が射してきたではないか。

そして一晩明けて今朝。

Dsc_3618

こんな朝焼けが。

Dsc_3620

次第に街の様子が見えだした。しかし雲が低い。

Dsc_3617

そして再び雨が本降りになった。

これが今朝のことで、もうどこかに立ち寄っても雨に追われるだけだとあきらめて、どこにも寄らず名古屋へ帰った。

無事に帰還できてとにかくめでたい。名古屋は(たぶん全国的にそうかも知れないが)薄日が射す天気だがあまり暑くない。洗濯をしながら荷物を片付けて一息ついているところである。

今回の旅で、出雲大社だけまだ報告していないので、明日にでも写真を掲載するつもりである。

今回の走行距離、約1300キロ。燃費はほぼ17キロ/リットル。愛車のアテンザは引き続き快調である。





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コメント

おはようございます
先日は私の拙すぎる読書論を見ていただきありがとうございます。
新見も大学院時代に行ったことがありますし、備中松山城もその足で行ったことがあります。
どうしてこんなところに城を作ったのか(それも江戸時代の平和な時に・・・)と思わせてくれたお城でしたね。
あと出雲大社にも行ったことがありますが岡山から特急で4時間半かかり、結構疲れ、しかも乗った特急「やくも」が振り子車両なのでよく揺れて車酔いしたことが懐かしく思い出されます。
では、
shinzei拝

shinzei様
備中松山城は若いときに行っておくべきだったと悔やんでいます。
今度高梁市に行ったとしても登ることはないでしょう。
昔の人は本当に足腰が丈夫だったのですね。

お疲れ様でした。 「ぐっすり眠れましたでしょうか?」 という質問は、また睡眠を意識してしまいますね。
ずいぶん前に 「 眠れなくても横になってるだけよい。睡眠時間より安静時間が大切だ。」
と言われ、根拠は分かりませんが、それを信じることにしました。
そしていまでは、寝つきが早すぎると言われるようになりました。(笑)

けんこう館様
眠りにこだわると眠りにくくなるということがあります。
昨晩は10時には床につきました。
眠くありませんでしたが、暗くして静かにしていたら朝までぐっすり眠っていました。
たぶん疲れもあったのでしょうが、早めに寝る習慣を取り戻すようにしたいと思っています。
その方が朝がさわやかです。
長時間運転のせいか、腰痛がひどくなったので、いまは湿布をしてころがっています。

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