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2017年7月28日 (金)

目的

 蓮舫民進党党首が「遠心力を求心力にどう変えていけるか」と問題を投げかけて党首を辞任する。求心力が働かないことが民主党の問題だと認識していたことは正しい。自分がその求心力の核になることを目指したつもりだが、民進党は分散力の方が強くて彼女は求心力を生み出す核となれなかった。遠心力を求心力の反語として使うのはいかがかと思うが、この際はよしとしよう。

 民進党の小西議員(45歳・男性、元総務官僚)が「政党が駄目になったときは中堅・若手の議員が党首として立ち、それをみなが支えて立て直すものだ}」、としてアメリカ民主党のオバマやイギリス労働党のブレア、民主党のキャメロンを引き合いに出した。

 そして現時点で取りざたされている面々は目新しさがないとして、必要なら自分が立候補すると表明した。その意は買おう。しかし「安倍政権を追い詰められる人間が党首にならなければいけない。私が党首になったら1カ月で自民党・安倍政権を本気で倒しますよ」と云うに及んでがっかりした。

 これでは安倍政権を倒すことが目的で党首に立つと受け取れてしまう。それが民進党の求心力を生み出さないことは蓮舫氏で明らかだったのではないのか。民進党の存在意味を問い直すことこそ求心力を働かせるための第一歩ではないのか。党員も国民も民進党の存在意味を見ることが出来ないから離れていくのではないか。

 安倍政権が末期的状況で弱っているのを見て、その政権を倒すことが民進党の存在意味だと唱えるというのは、勘ぐれば自分が権力を握るチャンスだと捉えて名乗りを上げただけではないのか。

 これではオバマやブレアやキャメロンは彼を笑うだろう。

 民主党は官僚に支配されている日本のシステムを変えると公約して逆に支配され、国民の失望を買った。いい例が東日本大震災の復興予算の配分であることは記憶しているだろう。それがいま前川元文科省官僚の擁護に回り、安倍政権打倒の材料にしたつもりでいるが、なに、やっていることは官僚支配をさらに強固にすることではないのか。

 小西議員も官僚出身だと言うが、彼もそういう意味で仲間ではないのか。官僚の問題を政権の問題にすり替えて打倒を叫び、結果的に官僚に踊らされているように私には見える。国民は何を見ているのだろう。

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コメント

まだこの人いたんですか? たしか「共謀罪」が成立したら亡命すると言ってた人では?
論破されてもなお自分が正しいと思うような人です。
蓮舫より民進党の遠心力を高めそうなひとですね。

けんこう館様
亡命の話は知りませんでした。
売名行為でのし上がればなんとかなると思っているような人間が、権力を握るようなことがあれば恐ろしいことになりそうですね。
いったい党首になって安倍政権を倒してから何をしたいのでしょうか。

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