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2019年8月12日 (月)

卯酒(ぼうしゅ)

 独りのときには夕方五時前には飲まないことに決めていると先日書いたばかりである。昼酒は酩酊する。回りが早いからか、飲む時間が長くなって結果的に飲みすぎるからなのかも知れないが酩酊する。美味くないというわけではない。むしろ美味いからいけない。

 

 むかしは会社の連中や友人達と泊まりで出かけると朝酒をすることがあった。たいてい前日の飲みすぎの迎え酒になる。前日の酒がもう一度生き返って僅かの酒で好い気持になる。しかしわたしは朝酒が好きではない。朝酒だけはどうしても美味いと思えない。

 

 卯酒というのはその朝酒のことで、中国の古いことばである。斗酒なお辞せず、と云うが、昔の酒はアルコール度数が低く、いまのビール程度だった。三世紀頃の中国の1斗は約二リットルほど。まあビールの大瓶三本程度だからなにほどのことはない。だが迎え酒に五斗の酒、などという文章も残っているから、そら恐ろしい。

 

 杜甫も李白も白楽天もみな酒飲みで、しばしば朝から飲んでいる。卯酒である。日本では小原庄助さんが朝寝朝酒をして身上(しんしょう)を潰しているが、いま朝酒を好んで飲むのはアル中の人くらいになったのではないか。なにしろ酒を飲んで運転することは出来ないのであるから、朝酒を飲んでしまえばその日はハンドルを握ることが出来ない。

 

 いまは遠出するときは車で出かけることがほとんどである。しかしあと五年ほどしたら車は手放して、列車やバスの旅にしようかと考えている。七十代半ばでの車の放棄は少し早いかも知れないし、不自由なことも増えるだろうが、なによりも移動は人任せだからビールを飲もうが酒を飲もうが自由である。それはそれで楽しみでないこともない。
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