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2019年8月21日 (水)

あおり運転

 あおり運転の末に暴力行為を働いた男には余罪がたくさんありそうで、つぎつぎに新しい事件が明らかになってきた。この男が特に異常であることは間違いないが、この男以外にも類似の異常なあおり行為がつぎつぎに報道されている。おそろしい世の中である。

 

 暴行に至ったこの事件についてテレビで報道されたとき、交通関係が専門の弁護士と云うひとが、「暴行については罪に問えるがあおり行為だけでは罪に問うことができない」などと説明していた。あおり行為を処罰する法律の整備が必要だと説明したことに驚いた。ではあおり運転を通報しても警察は「あおり運転をやめてください」とお願いするしかないというのか。多分そうなのだろう。

 

 わたしは車で遠出するのが好きなのでかなりの長距離を走る。あまりスピードを出さないし、車間距離も充分とるように心がけている。車間距離を取っていることが気にいらない人というのが案外多くて、ひとの後ろにぴたりとついて後ろからせっつく。追い越し車線ではない。気に入らなければ追い越し車線で抜けばいいのである。しばらくあおったあとに突然抜いていくのはいいのだが、多くがこちらの車の前に強引に割り込む。相手にしないでその車にたいして車間距離をとる。相手はしばらく前でことさらにゆっくり走ったあとにスピードを上げて走り去って行く。このパターンが多い。

 

 遊んでもらいたいのだろうが、こちらは運転技術がお粗末なので相手にしない。「俺の勝ち」などと満足しながら走り去ったのだろうなあ、などと思う。ただ普通の走りではない走りにつきあわされると精神の平衡が乱される。気持がかき乱されるのは不愉快だ。

 

 報道を見ていると、にわかにあおり運転が激増したかのようである。そんなことはないので、もともとたくさんにあったのだと云う事を運転するひとなら分かっている。いままでみな不愉快に思いながらも放置されていたのだ。その不愉快を解消するすべもなかった。交通専門の弁護士が「あおり運転だけでは処罰できない」というのだから、たぶんこの弁護士も含めて、あおり運転で告発されても弁護士はあおり運転者を無罪にすることが出来るのだろう。

 

 ところが連日あおり運転が問題として報道されてしばらくしたら、この同じ弁護士があおり運転は犯罪行為であると言っていた。弁護士なんてこんなものなのかと思う。

 

 今回話題になった男は、自分が被害者なのだ、あおってきたのは被害者の方だ、と主張しているらしい。たぶんすべてのあおり行為をしているバカモノに聞けば、すべて相手が悪いというだろうなあと思う。京都アニメーション放火殺人犯も自分の作品が剽窃されたから犯行に至ったと逮捕時に叫んでいたらしい。世の中は被害者ばかり、悪いのはいつも他人である。その風潮が無くならない限りあおり運転はなくならないだろう。誰がそのような風潮を作っているのか。それではいけないと考える人間を増やすような教育を阻止し続けているのは誰か。道徳や常識をあざ笑うのは誰か。
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コメント

OKCHAN さん
これからの運転免許取得時、更新時。
自動運転のみ可。
自己判断運転はダメです。
コメンテーターさんが言っていましたが、
実現してほしいですね。

ちかよ様
機械に頼らないと社会の秩序が保てないというのはとても情けないことですね。
しかし現実におかしな人間がますます増えているのも事実です。
以前はもう少しマシだった気がするのですが。

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