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2019年8月18日 (日)

一海知義他『漢語四方山話』(岩波書店)

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 読書百遍意自ずから通ずる、と云う。このごろ本当にその通りだと思う。この言葉の意味を、解らない本でも繰り返し読めばその意味が解るようになる、と単純に受け取ってはいけない。たしかに繰り返し読んでいるうちにその本の中にヒントが、つまり解るための手がかりがあることも多い。それをもとに一つほぐれると次第に解ることが増えていくことはある。

 

 しかしどうしても理解できないものというものがこの世には山のようにあり、食らいついているその本を読むだけではどうしても解りようがないことの方が多い。自分のレベルでは、その本のなかからだけでは手がかりを掴みようがない本というのがほとんどである。実は手がかりが別の本にあること、又は別の本と読み比べることで手がかりが見えることの方が多い。

 

 遠回りして再びもとの本に戻ると、今度は解ることが一つ二つ増えている。それがまた別の本を理解するときの手がかりにもなる。こうして一冊の本をレベルアップする度に読み返す。そうして一つずつ新しい「解る」が増えていく。いつかは「意自ずから通ず」になっていく。なっていくだろうと云う希望のもとに解らない本を読み返すのも読書の愉しみなのだ。

 

 若いときはほとんど娯楽本ばかりを読み、読了した本の数を誇っていた。そういう本を読む愉しみはいまでも大事にしているが、それ以上にじっくりと解らなかったことが解ることを積み重ねることの方に面白みを感じるようになってきた。それに愉しみを感じるのが少し遅かったかなと思うがいまさらしかたがない。

 

 中途半端に読んでいた中国関係の本を読むための手がかりが得られる本が今回読んだこの『漢語四方山話』という本だった。並べているのは先日言及した『考史遊記』と『桟雲峡雨日記』。これらももう一度読み直せば、解らなかったことが一つ二つは解るようになっているにちがいない。
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