杭州・岳飛廟
岳飛は南宋時代に金との戦いに幾度となく勝利を収めながら時の宰相・秦檜(非戦派で金と妥協して生き延びる政策をとっていた)に謀殺された悲劇の英雄。中国人にとって日本の義経のような存在だろうか。結局金に攻め立てられた南宋は力を弱めていき、その後台頭した元に金もろとも滅ぼされてしまう。
岳飛廟の向かいは「印象西湖」。この奥は西湖。ここでチャンイーモウ(有名な映画監督で、北京五輪のプロデュースをした)のショーが毎晩おこなわれる。私は見に行かなかったが、見た人は感激していた。よかったらしい。
入り口の立て屏風。壮士は激烈な志を懐に抱いている、という意味だろうか。
岳飛の母が岳飛の背中に入れ墨しているところ。「尽忠報国」の四文字が彫られていたようだ。
岳飛の銅像。等身大。バックの文字がカッコ良い。読めませんけど。
かたき役の秦檜(しんかい)とその妻王氏。中国人は何百年もこの像につばを吐きかけてきた。今は禁止されている。しかし中国人の恨みの時間スケールは日本人には信じられない。800年以上恨まれ続けるなんて秦檜夫婦に同情したくなってしまう。
« 江國滋著「落語手帖」(旺文社文庫) | トップページ | 映画「エアベンダー」BS録画を見る »
コメント