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2011年7月30日 (土)

石原慎太郎著「新・堕落論」(新潮新書)

こんなに読むのに苦痛を感じたのは久しぶりだ。いわんとすることには共感するはずなのに文章のひどさに一行ごとに引っかかってしまう。まさかこの文章を本当に石原慎太郎が書いたのだろうか。もしそうなら言葉は悪いがぼけかけているのではないか。人がこんな文章を書いたら酷評するはずだ。
教授が劣等生に代筆を頼んだみたいなものだ。絶対代筆者がいるはずだ、それもかなり低レベルの。所々引用されている小説や詩の部分が砂漠のオアシスみたいに感じる。この何年かで最低の文章だ。
内容は、繰り返すがたぶんいいことを書いていると思う。
だがほとんどその内容が頭に入る前に文章のひどさに怒りを覚えて先に進まない。読まなければよかった。
そんなに酷評するなら試しに読んでみようかというあまのじゃくな人は読んでみてください。

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