中国ウオッチ・レアアース②
中国が一部鉱物資源を輸出規制している点について、WTO協定違反であるとの裁定がだされた。裁定の下された鉱物は、ボーキサイト、コークス、蛍石、マグネシウム、マンガン、シリコン・カーバイト、シリコン、黄リン、亜鉛の九種類。いずれも中国が、他の国での生産では採算割れで対抗できない状況を作り出し、寡占体制を作り出して独占的に供給しているもので、この数年、輸出規制としか言えない出荷制限をおこなって価格が暴騰しているものである。WTOの裁定の根拠には、中国は環境保全を理由にしているが、他国に対しては輸出制限をおこないながら自国の業者に対しては一切規制を掛けておらず不公平であることもあげられている。各国のメディアは「中国は世界の貿易秩序を破壊する悪人である」と報じているが、レアアース、レアメタルについてもほぼ状況は同様である。
今回の裁定について中国は、「輸出の公平性を口実にした欧米諸国の搾取である」と反論している。そしてつぎのターゲットとしてレアアースが狙われている、これは中国の原材料輸出政策に対する挑戦であり、危機であると報じている。
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