中国ウオッチ・ゴミ問題
中国広州市のゴミ処理が限界を迎えつつある。現在広州市の発生ゴミ量は一日あたり9000t、ゴミ焼却場の処理能力は1000tにすぎない。残りは埋め立て処分場に持ち込まれているが、本来その受け入れ能力は2500tにすぎないのにすべて受け入れている。このままでは2012年には処分場は満杯になる。そこで突貫工事で焼却場の増設が進められており、2012年に稼働予定だがその処理能力は3000tである。広州周辺のゴミ廃棄可能な場所はすでにすべてゴミの山になっており、捨てる場所はもはやないという。
4月に上海、広州、深セン市、杭州市など主要都市は「生活ゴミ分類試験都市」に指定され、ゴミの分別収集が始められたが、市民の協力が得られず、有名無実の状態となっている。
再生可能な資源ゴミの回収を進めるだけでもかなりのゴミ減量につながると見られるが、日本のように一部の人間を除いてほとんどのが協力するという状態になるにはまだまだのようである。それともそもそも期待するのが無理なのだろうか。
中国は日本と違い国土が広いのでまだまだゴミの捨て場はあると思われているのだろうが、広い以上に人間も多いのだ。
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