中国ウオッチ・橋
中国ではこの9日間だけで橋の事故が4件も発生した。11日には1997年に完成した江蘇省塩城市の橋が崩落、トラック二台が川に転落した。12日には武漢市で完成間近の高架道路で亀裂が見つかり、路面に大きな亀裂が出来ているのが見つかった。14日には福建省武夷市で完成後わずか12年の武夷山公館大橋が崩れ落ち、大型観光バスが転落して死者が出た。この橋は地元のランドマークとして有名なもの。
そして15日杭州市で杭州銭江三橋の路面の一部が突然崩落、鉄板を満載した大型トラックが転落して運転手が重傷を負った。19日から崩落部分の撤去工事が開始されている。
さらに19日には北京市郊外の白川橋で超過積載のトラックが走行中に路肩が傾く事故が発生した。
それぞれの橋の設計者は設計時には「想定外」の通行量と過積載車両、そして悪天候が原因であると説明している。しかしどの橋も作られてからそれほど経過しておらず、通常の橋の寿命、50年にはもちろんまだなっていないことから手抜き工事が主な原因だろうと見られている。
想定外の通行量と想定外の過積載トラックは、中国で普通に高速道路を走っていればいつでも見られる光景で、全く想定外ではない。それを想定していなければ設計ミスだし、想定していても起きた事故なら手抜き工事が当然疑われる。
これからは橋を渡るたびにドキドキしないといけない。
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