中国ウオッチ・無農薬農法
山東省の100ヘクタールの農地を借りて、日系企業が無農薬農場を展開している。中国の、高くても安全なものを購入するハイエンド市場へのシェア拡大を目指しているという。乳牛の飼育、トウモロコシ、小麦、イチゴを生産、完全無農薬、循環型農業をおこなっている。この農地を20年契約で借りてすでに5年になるが、残念ながら5年とも赤字だという。
近所の農家は、日本の会社が中国に食糧基地を作る、と危機感を持ってみていたが、作られた作物が相場よりも高いのに赤字になっていることを知ると「わざわざ土地を借りて何をしているやら」と冷笑しているという。
このニュースが中国メディアに流れたところ、「馬鹿にしている場合ではない」との評論が寄せられた。「中国はかつて日本をお手本にして肥料を盛んに用いるようになった。また害虫に対して農薬が効果があることを学び、農薬も使用するようになった。日本は今肥料や農薬の過剰使用の害を知り、有機農法をおこなっている。今中国の土壌は過剰な肥料と農薬で汚染されてしまった。なぜ過去のように日本に学ばないのか。」分かっている人は分かっているのだ。日本は自ら学び、農薬の規制をおこなうようになった。中国が自ら学ぶようになるのはいつからなのだろうか。
もちろん日本でも学ばない人の方が多い。そして学ばない方が自分に都合が良いから、学ばせないようにしている組織がある。馬鹿がいる方が都合が良い組織は退場してほしいものだが、馬鹿を栄養にしてその組織は肥え太っていくのだろう。
« 富樫倫太郎著「SRO Ⅰ」「SRO Ⅱ」(中公文庫) | トップページ | 中国ウオッチ・高速鉄道 »
「ニュース」カテゴリの記事
- 意見の相違(2022.06.25)
- 諸刃の剣(2022.06.23)
- 気になる数字(2022.06.21)
- ニュース雑感・国会関連(2022.06.02)
- ニュース雑感・朝鮮半島(2022.06.02)
コメント