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2011年7月11日 (月)

中国ウオッチ・馬英九

馬英九(台湾総統)が好きになった。馬英九は国防大学の「抗日戦史シンポジウム」で中国と台湾の歴史教育の違いを指摘し、「中国共産党は歴史をありのままに話すべきだ。」と述べたという。これは中国が「歴史の事実をありのままに話す」という原則と方針を主張していることに沿っている。「中国も台湾も凄惨な内戦を経て現在がある。しかし歴史認識が全く異なっている。現代の中国の若者は抗日戦争は中国共産党が戦ったものだ、と間違って教えられている。」と指摘した。
どうです。日本の若者、もしかして日本人のほとんどが中国共産党が日本軍と戦ったと思っているでしょう。実際に戦っていたのは国民党軍だったことは歴史の事実です。しかし今まさに中国共産党90周年記念行事をおこなっている中国に向かってこんなことが言える政治家は偉いと思います。日本のマスコミは決して取り上げないでしょうし日本の政治家にはそんな勇気はありません。もしかしてそんな歴史的事実すら知らないバカばかりなのかもしれませんが。
また、現在の北朝鮮建国の祖といわれている金日成は当時のソビエトが、特殊教育をおこなった上で傀儡として第二次世界大戦後に送り込んだ人物です。これはすでに歴史的に定まった事実と言って良いものですが、金日成が日本軍と英雄的に戦い、奇跡的な勝利を繰り返した、という伝説が作られて(もちろんそんなのはでっち上げのようです)ついに世襲王国を作るに至りました。彼が天才であるのは、彼を操るソビエトの連中との糸を巧妙に断ち切ったことにあります。これは朝鮮戦争の前後におこなわれ、代わりに頼ったのが中国でした。領土問題もあり、ソビエトと距離を置きたかった中国の思惑と合致したのです。中国は朝鮮戦争で莫大な犠牲を払いました。引っ込みがつかなくなった関係が今も続いているというわけです。また中国東北部にはたくさんの朝鮮族の人達がいます。北朝鮮が崩壊したとき、彼らを頼って多くの難民がなだれ込む心配があります。現在の北朝鮮を生かさず殺さずの方針はこれらとの関係の中で選択されているものでしょう。きりがないのでこの辺で。

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