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2011年7月10日 (日)

読売新聞中国取材団著「メガチャイナ」(中公新書)

読売新聞社が総力を挙げておこなった取材をもとに、日本から見える中国、世界から見える中国、中国から見える日本、中国から見える世界、中国から見た中国を明らかにする。我々はいろいろ入手できる情報から中国を知り、それを元に中国を理解をしている。今必要なのは同時に中国は我々をどう理解しているのか、という視点だろう。中国人は国の体制により、限られた情報しか得ることが出来ない。その彼らと接点が生じたとき、何らかの共通認識を獲得するにはそれが絶対不可欠の前提となるだろう。この本は特定のイデオロギーに偏することなく、今入手できる情報が分かりやすく網羅されている本と言って良い。中国が好きであれ、嫌いであれ、今中国と無関係に生きることは絶対出来ない状況である。というよりかなりのことが中国に関連して動いている。だとすればささやかながら中国とはなんなのかについて知識を得ることは大事なのではないだろうか。そういう意味でこの本をおすすめする。

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