中国ウオッチ・乗用車市場
中国の乗用車市場は急成長してきたが、専門調査会社の予測では今後5年間の年間伸び率は10%程度に下がると見られる。2001年から2007年までは平均35%の成長を続け、2008年は世界的金融危機により、停滞したがその後の政府の刺激策により急回復し、2009年は50%、2010年は30%の伸び率だった。しかし自動車購入支援策は今年終了し、都市部での駐車料金の高騰やガソリンの値上がり、大都市の交通渋滞緩和策としての運行制限など、乗用車の購入意欲は大幅に低下すると見られ、今後5年は10%程度になると推定している。
ただ自動車の普及率は日本や欧米と較べてまだかなり低いため、潜在需要はかなりあると見られる。
中国は都市の人口集中が凄まじい。1000万人を超える大都市がいくつもある。いくらインフラを整備してもそれだけの人口が車で移動すると渋滞を回避するのは困難である。多分都市部の乗用車数をこれ以上増やすことはいくら需要があってもむつかしいのではないだろうか。
日本やアメリカのような人口あたりの保有台数になるとしたら、世界的なエネルギー問題に直結してくることが明らかだ。だから中国はハイブリッド車と電気自動車の開発と製造に全力を傾注している。
そうしてエネルギー問題は原子力発電につながり、そして東シナ海や南沙諸島の領土問題、ひいては地下資源の争奪につながるわけである。中国は中近東、アフリカなどに対してもなりふり構わずパイプを作っている。中国以外の国はうまく共同歩調をとらないと自分の必要分の確保が出来なくなってしまいかねない。これは杞憂でなくて現実だ。
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