映画「Disney's クリスマス・キャロル」
2009年アメリカ・アニメ映画。監督ロバート・ゼメキス。
タイトルバックの映像から画面に引き込まれる。アニメの映像なのに現実よりリアルに感じる。アメリカのアニメは最近はほとんど二次元ではなく、三次元(3Dということではなく)画像で、このこだわりはすごい。本音を言うとこの三次元画像というのはかえってリアリティを欠いているように感じていたので好きではなかった。しかしここまで徹底して写実的に書き込まれると脱帽である。
ディケンズの原作をここまで細部にわたって膨らませる想像力はゼメキスらしい。この原作は英語の副読本で読まされて、お粗末な読み込みにもかかわらず感動した覚えのある名作だ。
主人公のスクルージの凍り付いたこころがどうしたら解凍されるか。見てのお楽しみだ。ところでスクルージは何がきっかけで自ら愛を捨てて、望んで守銭奴になったのだろうか。スクルージは我々自身でもある。我々も失った自分自身を取り戻せるだろうか。
ディケンズもこの映画を見たらびっくりすると同時に感動するだろう。
素直な気持ちで物語を楽しみ、ラストで心を温めよう。
« 映画「エンド・オブ・デイズ」1999年・アメリカ | トップページ | 中国ウオッチ・白馬の王子 »
「映画・テレビ」カテゴリの記事
- 『はい、泳げません』(2024.09.17)
- 『マンディ 地獄のロード・ウォリアー』(2024.09.15)
- 『ミケランジェロ・プロジェクト』(2024.09.15)
- 『東京タワー オカンとボクと、時々、オトン』(2024.09.04)
- 『未来のミライ』(2024.09.01)
コメント