貧困層
アメリカの貧困層の基準は年収170万円以下の家族。
今回の発表では4600万人あまり、アメリカ全体の15.1%に当たり、統計資料のある1959年以来最悪の数字とのこと。黒人だけで見ると貧困層は27.4%に当たる(ということは白人だけで見たらかなり数字は低い)。
景気低迷で貧困層が増えているのであろう。
しかし見方を変えればそもそも黒人やヒスパニックに貧困層が多いことは明らかな事実であり、人口比でその黒人やヒスパニックがどんどん増加し、白人はそれほど人口が増えていなければ、今後とも貧困層の比率の増加は避けられず、最悪の数字は毎年書き換えられることになるだろう。
アメリカは物作りを放棄して、金融で豊かな暮らしをするようなシステムを進めてきた。貧しい国とリンクしていればその貧富の差がお金の流れにつながってアメリカに金が流れ込むようになっていた。しかし中国をはじめとして巨大人口の国が急激に豊かになっていけばその貧富の差は解消し始め、お金は落差を失って流れが変わってしまう。
これはアメリカもヨーロッパも日本も、今まで豊かな暮らしができたのは世界の貧富の差によるお金の流れの不均衡がもたらしたものと考えることができる。流れが変われば今までのような豊かな暮らしは望むべくも無いことだろう。これは不景気というものとは違うと思う。新しい世界に対応した考え方が必要なのでは無いだろうか。
とりあえず自分にできることは生活レベルを少しずつ引き下げて来たるべき今以上に加速する右肩下がりの経済に備えることだと思っている。
だから消費税アップは仕方が無いと覚悟はするが、でもとにかく政府にはその前にやることをやってもらわないといけない。できそうも無いのが悲しいが。
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