中国ウオッチ・パイプライン
ミャンマーの人権団体の発表などから、ミャンマーと中国のパイプライン敷設プロジェクトに関する問題が明らかになった。
2013年に完成予定のミャンマーの港湾と中国西南部を結ぶパイプラインは、ミャンマーの天然ガスと中東の石油を中国に運ぶためのものである。
現地には少数民族からなる反政府ゲリラなどがいるため、ミャンマー政府は軍隊を投入してゲリラ軍を掃討するとともに中国のプロジェクト担当者を護衛している。
しかしその実態は軍隊によるパイプライン敷設地帯からの住民の強制排除であり、一部住民の工事への労働強制が行われているという。住民に対しては全く補償が無いか、出されてもわずかなものらしい。
一帯には性産業の業者も進出し、貧困層の女性が従事している。
経済アナリストによれば、ミャンマー政府には見返りとして中国から年間10億ドルの資金が提供されることになっているようだとのこと。
ここでもなりふり構わない中国の資源確保の動きが見られる。一時的にはそれで中国も潤うだろうが、ミャンマーの軍事政権が崩壊した後には中国に対する反感だけが残るのでは無いかと思うがどうだろうか。
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