中国ウオッチ・上海地下鉄事故
上海の地下鉄事故については中国も驚くほど日本でも迅速に取り上げられて報道しているのでよくご存じだろう。
中国は、日本が中国での鉄道事故や故障のニュースをことさら取り上げていると見ており、それを見るたび日本人は快哉を叫んでいるとひがんでいる(そうでないことはないが)。
それはさておき、今回の地下鉄事故は信号機の異常がきっかけであると見られているのにもかかわらず、この信号システムを供給した会社は事故後すぐに「弊社が提供した信号システムと今回の追突事故は無関係である」とする声明を発表した。
実は先般40名の死者を出した鉄道事故の原因となった信号システムもこの会社のものであり、高速鉄道での度重なる遅延の原因もこの会社の信号システムの不具合によるものであると見られている。
しかしこの会社は「突然の関係設備の電力が失われたことが信号が作動しなくなった原因であり、信号システムそのものには問題がない」と主張している。
海外ではことが起こったら、まず自分は悪くない、と主張しないと全部自分のせいにされる、と教わった。今では日本人もそれがあたりまえになった。しかし自分に問題がなかっただろうか、という発想がなければ問題解決はむつかしい。
今回のこの会社の姿勢は非常に不快なものである。
上海市当局は「調査チームが原因を調査中である。結論は調査チームが出すべきもので、当事者が出すものではない」と苦言を呈している。そのとおり!
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