中国ウオッチ・手抜き工事?
今月、完成して半年の甘粛省の高速道路で全面改修工事が始まったことが報じられた。路面は陥没、亀裂、沈降などが続出していた。
工費・日本円で1050億円をかけた工事が大がかりな手抜き工事であった疑いがもたれている。
高速道路プロジェクトの責任者は「使用された材料は検査に合格したもので、手抜き工事ではない」と言い張っている。
そして「ただし、いずれの材料もぎりぎり合格のものだったので全体として大きな問題になってしまった」と言い添えたそうだ。
費用の中抜きによる手抜きにも限度がある。やり過ぎるとこんなお粗末なことになる。しかし考えようによってはこのほうが罪が軽いかもしれない。あまり上手に手抜きをされると、当座は全く発覚せず、あとでとんでもない大事故につながる恐れがある。この中国の病理による社会インフラのリスクはどんなかたちで顕在化するのだろうか。
日本でも姉歯建築士による構造計算書偽造問題に端を発した手抜き工事疑惑の事件があった。あの事件はところでどうなったのだろうか。
全国で同様の偽装が疑われ、同様の手口の例がいくつか挙げられたがその後の報道は一切ない。全てを再検証して耐震基準を満たしていない物件を明らかにすると多分日本中がパニックになるので途中で蓋をしたのではないだろうか。そうでないことを祈りたいが、関東大震災や東南海大地震でその辺が顕在化することがなければ幸いである。
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