中国ウオッチ・出稼ぎ
中国国営TV局・中央電視台が出稼ぎ農民について番組を放映した。
それによると現在出稼ぎ農民の自宅不在のために取り残されている既婚女性が全国で4700万人、子供が5000万人、高齢者が4000万人いるという。合わせると日本の人口より多い。そして毎年2万平方キロの農地が放棄されているという(毎年というのはどういう意味だかわからない)。
ちなみに日本の現在の総耕作地面積が4.6万平方キロである。中国のこの数字は恐るべき数字である。
日本の農業が過疎化とともに老齢化して危機に瀕しているが、中国もその方向に動きつつあるのでは無いだろうか。ほかの産業と比べて農業というのは人口を支える力が弱いのかもしれない。生産性を上げていく工夫が必要であると同時に、農産品の価格というのはもっと高価格にしないと存続が難しい宿命にあるのでは無いだろうか。食料品は最も貧しい人々の収入に合わせて価格が設定されているようだ(生命に関わることだから)。しかしその人たちが豊かになるのに合わせて価格を上げて対応する前に食料生産力が落ちてしまっては取り返しがつかない。豊かな暮らしをしている人はその暮らしに見合った価格で食料を買うことが必要なのだろうが・・・できるだろうか。空論を承知で考えてしまう。
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