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2011年9月30日 (金)

映画「フォーン・ブース」を見る。

2003年アメリカ映画。監督ジョエル・シューマッカー、出演コリン・ファレル、フォレスト・ウィテカー他。
最後の最後にキーファ・サザーランドがちらりと出る。
場面はほとんどニューヨーク・ブロードウェイのフォーン・ブースすなわち電話ボックスとその周辺のみ。主人公はフォーン・ブースにかかってきた電話を切ることが出来ない。そしてフォーン・ブースから出ることも出来ない。警官に取り囲まれ、絶体絶命の状況の中で、かかってきた正体不明の人物と会話を交わし続ける。
ニューヨークという都会の中で、うわべだけを飾る軽薄な生き方をしてきた主人公が、この正体不明の人物に強要されて駆けつけた妻やつきあっている女、やじうま、マスコミに自分の全てをさらけ出すことになる。
彼は救われるのか。
彼をそこまで追い込むものはなんなのか。映画では具体的な犯人が存在するが、実は彼自身なのかもしれない。それならば彼は救われたのだ。

電話だけを相手に演技をすると役者のうまい下手がもろに分かってしまう。あのライザ・ミネリはデビュー映画「くちづけ」で電話の演技だけでアカデミー賞候補になった。
この映画でのコリン・ファレルももちろんすばらしかった。

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