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2011年10月 7日 (金)

中国ウオッチ・カード廃止

北京市内のバスなどで使われていたカードの多くが新規チャージが出来なくなった。不正利用の多発で対処が出来なくなったためだという。
これまで多くの企業がカードを発行しており、デザインも豊富で贈答としても喜ばれていたが、どの企業が作ってどのように配布されているのか不明のものが多いのだそうだ。
そこに不正にチャージが出来るカードが出回り、交通機関でのチェックが出来なくなってシステムが混乱したため新規チャージを停止させたということらしい。
カードは電子決済の一種だろう。紙幣と一緒で信用の裏付けがなければ成り立たない。偽札が氾濫しては紙幣は意味をなさない。魔法が解けてただの印刷された紙に戻ってしまう。カードも信用がなければただの磁気を帯びたプラスチックだ。
もちろん不正を行う人間はいつの世にも必ず存在する。
ただその不正を社会のロスとして計算してもそのシステムを採用するほうが利点があるから普及する。ロスがシステムの想定コストを大きく超えるようではその社会はその利点を利用できない。まだ社会が未成熟ということだ。中国は自ら発展途上国を自認しているが、現実がそれを実証してもいるわけだ。

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