逢坂剛著「禿鷹の夜 Ⅱ 無防備都市」(文春文庫)
「禿鷹の夜」の続編。前編で渋谷への進出拡大を狙って禿鷹に阻止された南米マフィアが再び活動を始める。前編では南米マヒィアが送り込んだ暗殺者を倒すことでかろうじてその侵攻を食い止めることが出来た。
今回南米マヒィアは、あるやくざ組織の幹部を引き抜き、その引き抜かれた幹部が持っていた警察のパイプ(手入れの情報などをリークして金をもらう悪徳警官達)をつかって禿鷹を襲う。その敵に対して禿鷹はどういう手を打ったのか、そして新たな暗殺者との戦いは、というのが今回のストーリー。
とにかく読み出したら一気に読めます。
大沢在昌や馳星周などのテンポのある文章とは少し違う、オーソドックスな文章だが、時には良いものです。
さらに続編があるらしい。
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