韓国・済州島③
韓国は全島が溶岩由来の岩盤で、その上が30~50cmの表土に覆われているに過ぎない。また島なので水は豊かとはいえない。当然稲作はできない。海岸周辺に耕作地はあるがほとんど野菜と果物を栽培しているようだ。車で走っていると畑の周囲や家の境界が石垣になっている。工作していると石がごろごろ出てくるのでその石を単に積み上げただけだが、台風でも崩れることは無いそうだ。もちろん石積みの専門家がいて、積み方にもこつがあるらしい。
韓国で一番早く観光地化した翰林公園を見に行く。椰子に囲まれた南国風の公園で、園内に溶岩洞窟、植物園、石と盆栽の公園があり、見飽きない。
顔を刻んだ石がたくさん並んでいる。
公園内の洞窟。幼児を抱いた母親の岩だそうだ。シルエットもそれらしい。
済州島は古代、新羅に占領されるまで耽羅という独立国だった。沖縄が琉球国だったようなものだ。その耽羅の国の祖先と言われる三人の神様が生まれたところが三姓穴というところで今も神聖視されている。
三姓穴は囲いがあって遠望することしかできない。円上に囲んだ石の中に三つの穴がある。
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