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2011年10月28日 (金)

北海道②・積丹半島から利尻まで

20日は岩内近くのワイス温泉という一軒宿の温泉民宿に泊まった。洞爺湖から羊蹄山の麓を回り込むようにして北上し、もうすぐ日本海というところにあって、ニセコにも近い。宿に着くと、主人がなにやらせっせとやっている。ハエを捕るガラスの道具みたいなのを振り回して天井や壁などを探っている。「カメムシが異常発生しています。部屋も徹底して掃除した上に殺虫剤をまいたので多分大丈夫だと思うんですが」と申し訳なさそうに言う。同行の友人は強面のおっさんで、ドスのきいた声の男だが、それを聞いたとたん逃げ腰になった。虫に弱いとは知らなかった。部屋に入ったが虫は見当たらない。ところが暖房を入れてしばらくしたら一匹、また一匹とどこからか出てきた。主人からもらったガムテープで一匹ずつ片付けていく。つぶしたらこの虫はたまらなくいやなにおいがする。これはうまい片付け方だ。

さて、その後は22日の晩に利尻でリアルタイムで書いたものを見ていただく。

北海道② 10月22日(土)
21日は積丹半島をじっくり回り、小樽で食事して北上し、増毛の民宿に泊まった。本日はそのままさらに稚内まで北上、フェリーに乗って利尻島に渡り、利尻島の沓形という町の民宿に投宿。お風呂で一汗流してこのブログの下書きを始めた。
今回の旅の主要目的地のひとつが、積丹半島・神威岬である。思っていたとおりの絶景に息をのむ。海の碧さのすばらしいこと、筆舌に尽くしがたい。写真で伝わればよいのだが。
神威岬は女人禁制の岬だったらしい。今は岬の灯台への道が崩落の危険性があるとのことで通行止めとなっている。駐車場から岬を見下ろす30~50mの高台まで歩いて坂道を登る。見下ろすといわゆるろうそく岩と呼ばれるタイプの縦長の岩が碧い海に聳えている。
神威岬は積丹半島の西の角、東の角が積丹岬、ここも訪ねる。灯台まで駐車場からかなり登らないといけない。そちらへ行かずにトンネルを抜けて島武意海岸の崖の上へ出る。ここも紺碧の海を見下ろす絶景であった。観光客の集団が来たので退散。中国人では無い。日本語をしゃべっていたが、おじさん、おばさんたちがやかましい。
積丹半島から余市を通過し、小樽で昼近くなる。同乗の友達の提案で小樽運河を見て昼飯を食べることにする。たまたま車を停めたところがランチバイキングのあるホテルの近くだったのでそこで昼食を食べることにする。客が多いので予約を入れて先に運河を眺め、時間をつぶす。運河周辺は観光客が多い。煉瓦や石造りの倉庫に絡まる蔦が赤く色づき、運河に映えて美しい。
昼食をゆっくり楽しんで、北上する。晩の宿は増毛。雄冬、増毛、留萌には思い入れがある。高倉健主演、倉本聰脚本、降旗監督の映画「駅-ステイション」の舞台なのだ。この映画は映画館、ビデオ、DVDと何度も見た大好きな映画だ。あの映画では健さんのふるさとが雄冬で、その頃雄冬は陸の孤島で船で行くしか無い状態だった。海が荒れていると船が出られるのを待つあいだ駅前で泊まらざるを得ない。そうして入ったカウンターしか無いような小さな居酒屋で倍賞千恵子に出会う。ここで大晦日を二人で迎えながらテレビで聞く紅白の八代亜紀の「舟歌」がしびれるほどいいのだ。
雄冬は今はそのまま車で行くことができるが、雄冬のあたりはほとんどトンネルばかりで、海岸は断崖とトンネルのあいだにちらりと見えるだけだ。海岸にへばりつくように木造の家が小さな塊で点在している。
雄冬を通過、日暮れと前後して増毛の民宿に入る。バカ酒を飲んで寝る。
翌朝、増毛の駅に寄ろうと思ったのに、気がついたら増毛の町を通り抜けていた。今更戻る気もせず、そのまま北上。利尻島に渡るには、昼頃には稚内に着きたい。留萌を通過、鰊小屋を文化財として残しているところがあったので立ち寄る。大きい。神社仏閣を除いてこんな木造建築物は日本にはほかに無いだろう。入館料350円を払って中を見学。それなりの値打ちはあった。
さらに北上。サロベツ原野を右手に、左手に日本海を見て快調に走るが、稚内は遠い。電信柱も何も無い。原野を含めて道路以外、人工物は見晴らす限り何も無い。海の向こうに利尻富士が見えてきた。利尻島だ。
ひたすら走り、朝早めに出かけた甲斐があって昼ちょうどに稚内に到着。フェリー乗り場に行くが、窓口は出港一時間前まで開かない。時間があるので昼飯を食べに市内に戻るが適当な店が見当たらない。仕方が無いのでラーメンを食べる。時間待ちのあいだに利尻島の宿を探す。電話を掛けるがどこもつながらない。通年でやっている宿が少ないそうだ。やっとつながったところに予約を入れる。
利尻島にフェリーで渡る。船の一番前に当たる場所に乗ったので、利尻島がだんだん大きくなるのを飽きもせず、乗船時間1時間40分のあいだ眺め続けていた。
天気予報は一週間前から雨。今日も雨の予報だったが一日降らずにすんだ。明日は間違いなく雨の予想だが、私の念力で雨を止めてみせる。

残念ながら雨は止められず、念力は逆に働いて台風みたいな暴風雨になり、フェリーは運航せず、もう一泊することになった。

この項に関連する写真はこの後で。

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