中国ウオッチ・折り返し点
本日から3日間ほど旅に出ますので休みます。帰り次第更新します。
中国の複数メディアが、中国の不動産について、価格の折り返し点が目前となっている、と伝えた。
一部専門家は今年第4四半期に大暴落する可能性があるといっている。
たとえば上海ではすでに中高級マンションを中心に大きく値下がりするとともに9月は成約率が激減して過去三年の最低だった。本来、9月は年間でもっとも不動産売買が好調な時期とのこと。
上海ほどではないが、北京、広州、深圳などの大都市で同様の傾向が見られる。
中国政府は今年1月、不動産購入や家賃を規制することで不動産市場の締め付けを強化した。投機的な不動産取引で市場が過熱していたため、日本のような不動産バブルになる前に手を打ったのだ。大都市ではすでに通常のサラリーマンの年収では住宅の購入が困難な価格になっている。
新規住宅着工が続いているのに販売が停滞し、不動産会社の在庫が急増しつつある。同時に上がり続けていた住宅価格がついに止まってきた。不動産会社は一軒あたりの床面積を小さなものにして価格を引き下げ、購入を容易にするようにしているが販売は回復していない。
統計局の統計では、不動産会社の負債率が72%、負債総額は前年同時期比41%増となっている。
銀行は先行きの改善は見込めないと見て融資を絞り込んでおり、多くの不動産会社は資金問題に直面することになった。
価格の上昇が折り返し点に至れば、多少の安売りをしてもまだ下がるのではないかと見て、さらに購入が控えられる事態となる。
事態がどう展開するか、申し訳ないが高みの見物をさせてもらおう。
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