中国ウオッチ・料金所を埋める
中国湖南省で、開通初日にある高速道路の料金所レーンが土砂で埋まった。通行しようとした十数台の車が立ち往生したという。
また手抜き工事が原因の事故かと思ったら、地元政府による封鎖強行だったという。この高速道路は民間事業主が自己資金で工事を行い、開業しようとしたもので、当局の調べでは資金が不十分なために安全対策が出来ていない懸念があると判断、開通を差し止めるために土砂で料金所を埋めて開業を阻止したものだった。
事業主の会社は工事費や作業員の給与を踏み倒している上、道路に付帯すべき安全設備工事が終わっていなかったのでこの措置を取ったことを当局は認めている。やられるほうもやられるほうだが、やるほうもやるほうだ。
ところで中国では高速道路は民間が工事をするケースが普通にある。通行料収入が目的のものもあり、また工業団地や観光地を自分で開発してそこへの道路を作るものなどがある。目的のあるものは通行料金も尋常だが、通行料金狙いのものの中には法外な料金のものもあり、トラブルの原因になっている。当局は適正に作られているかどうかチェックを行っているが、そこはそれ、中国のことなのでお金が動けばよほどひどいことがなければなんとでもなる。今回はお金の配り方が足らなかったのだろう。
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