北海道⑤
結局23日は一日ごろごろして24日の天候待ちとなった。翌朝は晴れとは言えないが雲が切れ始めている。宿のご主人に利尻山の5合目まで車で行けるところがあるというので早めに出発した。稚内へ戻るフェリーは昼に出るのでそれまで約3時間あまりある。十分だ。
展望台から目の前に礼文島が見える。残念ながら行く余裕がなくなった。
利尻の景勝地、オタトマリ湖。本当は正面に利尻山が見えるはずだが雲に隠れてしまった。ここは「白い恋人」の絵の元になったところ。
鴛泊港に着いて乗船手続きをしようとすると予約が入っていないのでキャンセル待ちです、とのこと。それもキャンセル待ちの8台目。昨日フェリーが欠航したので乗船する人が多いのだ。ちょっと慌てる。これでは稚内に帰れない。利尻に渡るときに窓口のお姉さんに予約を必ず入れるようにいわれていたことを思い出した。後悔したが後の祭りだ。夕方遅くの便ならとれるという。
粘ってやりとりしていたら多分乗用車なら隙間に何とかスペースを作れるでしょう、ということになった。良かった。何とか帰れる。
稚内に二時に到着。宿を決めなければならない。紋別の民宿を選んで電話を入れる。紋別まで4時間かかるという。6時を過ぎてしまう。宗谷岬に寄ったり、昼飯を食べる時間がない。そうしたら宿の人が慌てなくても待ってるので気をつけて来なさい、といってくれた。
昼飯はあきらめて宗谷岬に行った。
宗谷岬。日本の最北端。サハリンまで43キロ。残念ながら見えない。
紋別までひたすら走る。信号がほとんどないから結構走るが、北海道はスピード違反の取り締まりが格別厳しいところで有名だ。調子に乗ったら危ない。紋別の宿に到着。お酒がないという。自分で買ってきたら持ち込みはオーケー。友人が買い出しに行く。隣にサントリーの角を置いて飲んでいるひげのおじさんがいたので話しかける。昔西濃運輸で務めていて、今は独立して会社をやっているそうだ。見かけはいかついが案外人なつっこい人だった。
60歳だそうだ。うまそうにウイスキーを飲む。日本酒を勧めたが苦手だそうだ。
つづきは後で。
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