北海道に着きました。
北への旅はたびたび実行していますが、今回はいつも行く東北を越えて、25~6年ぶりに北海道まで足を伸ばしました。北陸の敦賀からフェリーに乗って先ほど苫小牧に到着。場末のビジネスホテルに荷物を置いてフロントに教えてもらったすぐ隣の赤提灯に行きました。旧友と馬鹿話をしながら20時間のフェリーの疲れを酒に流しました。おばさんひとりで切り盛りしている飲み屋で、取れたてのキノコが入ったすき焼き風の煮物、常連さんの釣ってきたばかりの鰯の塩焼き、春菊の胡麻汚しなどで、いい気持ちになりましたが、常連さんが来たのを潮に引き上げました。
北海道は若いときに仕事で年に数回走り回りました。仕事なので観光地はほとんど知りませんが、10年以上担当したので距離感だけは承知しているつもりです。10年ひと昔と言うけれどふた昔以上も昔のことで心許ないことですが、毎年あての無い旅につきあってくれる旧友と、行き当たりばったりの旅を始めるつもりです。
旅に出る前に自分が拠点にしていた金沢で若い友達たちと楽しい酒を飲みました。勝手にほざいていたのに翌朝メールで、また是非来てください、とうれしがらせてもらって、おじさんは性懲りも無く、また来よう、と心に誓いました。
そうして旧友(兄貴分のひとで公私ともにたしなめてくれる人です)と紅葉の白山スーパー林道の景色を楽しんでから敦賀に行きました。敦賀から北海道へ渡る新日本海フェリーは夜中に出て、20時間かけて翌日の20時30分に苫小牧に到着します。フェリーはほとんど大型トラックで、乗用車は20台くらいしかありませんが、ほとんど隙間が無いくらい乗せます。
フェリーは雑魚寝の席では無く、一応二等寝台をとりました。2万tのフェリーですが、外洋を行く船なので、ぎしぎし言いながらゆっくりと揺れます。気にしなければなんということもありませんが、船に弱い人にはいささかつらいことでしょう。
船旅の予約のグリルランチを頼みました(実はグリルディナーを食べたかったのですが、ひとり5000円にびっくりして半額のランチに変更しました)。グリルランチも一応コース料理で、船旅の雰囲気をちょっとだけ堪能しました。
長い時間をつぶすための趣向で、ビンゴゲームをみんなで楽しみました。そのビンゴゲームを仕切っていたおねえさんが、ランチのエスコートをしてくれたので、食事の雰囲気もほんわかと楽しめました。船旅もいいものです。
小生はビンゴゲームでソフトクリーム券が当たって後でレストランでブドウ味のソフトクリームをごちそうになりました(旧友はいいところまでいっていたのに当たりが出ず、参加賞だけもらってくさっていました、残念)。
船はかなり陸地から遠いところを航行するので、見えるのは海ばかりです。でも苫小牧行きなので、津軽海峡を横切ります。少し前に旧友と行った竜飛岬をぐるっと回ります。二人で泊まった岬のその先にあった民宿・海峡亭があのあたりか、とふたりで眺めてそのときの思い出に花が咲きました。そしてその後、ひとりで昨年行った大間のあたりのイカ釣りの船の灯をぼんやりと見送りました。
明日朝、白山と、フェリーの甲板からの写真を報告する予定です。
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