中国ウオッチ・鐘楼
陝西省西安の城郭の中心、西安のランドマークである鐘楼の修繕が始まった。
この鐘楼は600年以上昔、明代に建造されたもので、これと対になっている鼓楼とともに住民に交互に時刻を告げていた。西安に行った人はよく知っているとおり、ここが西安城内の中心地であり、有名な料理店などもこのあたりに多く、昼も夜も散策する人が多い。銀座の真ん中のようなにぎやかな場所だ。
そのすぐ裏手にイスラム系の住民の繁華街がある。羊肉の料理や変わった土産物も多く、特にエキゾチックなものが多く、眺めているだけで飽きない。おもしろいところだ。遙かな昔、西安が長安といっていた時代、ここはトルコ系の人たちや日本人など数多くの異国人が闊歩していた街なのだ。20年ほど前に初めていったときに、一人でこの辺をぶらついてその雰囲気に陶然とした記憶がある。しかし最近はガイドもここを一人歩きすることを止めることが多い。結構物騒なのだ。
さてこの目印の鐘楼だが、2008年の四川大地震などでかなりダメージを受け、この3年は雨漏りもひどくなっていたという。修繕は年内をかけて人海戦術で行われ、その間は公開は中止、12月31日に再開予定だという。
城壁に登り、街の中心方向を見ればどこからも鐘楼と鼓楼が遠望できる。その遙かにかすむ姿がすばらしいのだが、しばらくはお預けのようだ。
ところで中国の場合、修繕というとキンキラキンに改悪することが多いが、まさかそんなことはしないだろうなあ。
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