深見真著「ブラッドバス」(徳間書店)
blood-bath=革命・戦闘での大殺戮。自衛隊特殊部隊の冷徹な戦士と、彼のために行きがかり上やくざになった男の友情をベースに、中国雲南省の奥地に存在する無法地帯での生存をかけた彼等の戦いの物語。
いわゆるバイオレンスアクションで、スプラッターものが好きな人にはこたえられないだろう。これですかっとさわやか、というひともいるだろうが、わたしには少々きつすぎた。だんだん紙面が血だらけになっていく。
こんなところで戦うことになったことにはもちろん裏がある。途中でそれをにおわすところもあるので分かるひとも多いだろう。
作家・平山夢明氏、驚愕!と帯にある。彼が驚愕するくらいだからやはり凄かったがいささか疲れた。だが悪夢を見るようなものではないからご安心を。
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