「黒の舟歌」作詞 能吉利人 作曲 桜井順
男と女のあいだには深くて暗い河がある
誰も渡れぬ河なれど
エンヤコラ今夜も船を出す
*ROW&ROW ROW&ROW
ふりかえるな ROW&ROW
お前が十七俺十九忘れもしないこの河に
ふたりの星のひとかけら
流して泣いた夜もある
*くりかえし
あれからいくとせ漕ぎつづけ大波小波ゆれゆられ
極楽見えたこともある
地獄が見えたこともある
*くりかえし
たとえば男はあほう鳥たとえば女は忘れ貝
真っ赤な血潮が満ちるとき
失くしたものを思い出す
*くりかえし
お前と俺とのあいだにはふかくて暗い河がある
それでもやっぱり逢いたくて
エンヤコラ今夜も船を出す
*くりかえし
この歌が性的なものであることに気がつかない人はいないだろう。はっきり言えば性行為そのものをうたっていると言ってもいいと思う。それにつきる。
確かに男には女のことは分からない。女には男のことは分からない。
ただ言葉を尽くしても分からなかったことが、抱き合うことで一瞬で分かったような気がすることがある。しかし熱が冷めれば実は何も分かっていないことに気がつく。
そうして毎夜暗い河にふたりで舟をこぎ出すのだ。
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