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2011年11月16日 (水)

事故大国

中国メディアが中国の交通事故について現状と問題点を書いていた。

中国の自動車保有台数は世界全体の3%となったという。今や,年間2000万台を越える新車生産台数で、群を抜いて世界一だが、世界の20%弱という人口当たりではまだまだなのだ。だから年間5000万台の需要がある、という強気な見込みもある。だが昨年の2000万台の生産に対し、20%増産の予定だった今年はそれが達成できそうもないことが明らかとなっている。

だが交通事故死者は世界全体の16%とこれはすでに人口割合並になっている。車の台数当たりの事故死者が多いのだ。都市部における自動車1万台当たりの死亡事故発生率はアメリカの17.8倍だそうだ。

記事では、アメリカの教習所であたりまえに教えている「自動車の死角」など基本的なことが中国では全く教えられていないという。中国の教習所で教えられるのはひたすら「よく見て反応を早くする」ことだ。まことに中国や東南アジアのドライバーの反応の良さ、感と読みの鋭さにはいつも感心する。ただしあれでは反応が遅くなった老人は全く対応できない。若い、反射神経の鋭い人だけの世界だ。

記事では交通事故を減らすための当局の対策が不十分であると批判し、中国が世界最悪の危険地帯であることの責任を追及している。記事にあるとおり確かに当局は「中国のドライバーは資質が悪く、死んでもいい存在」と考えているのではないかと思われるふしはある。

人に譲る、という生き方は中国では一般的ではない。それでは生きていけなかったし今も生きていくのは困難だ。我先に、が中国の一般的生き方だ。この考え方で自動車を運転すれば事故は起こる。日本ではひとつの事故が起こる前にひやりとしたり、はっとすることが何回もあったはずといわれる。だが中国ではひやりやはっとしたときにはもう事故になっている。

中国政府は大都市への車の流入を制限し、個人の車の購入についてもかなり厳しい制限措置を取っている。これが今年の新車の販売台数頭打ちのもっとも大きな理由だ。代わりに地下鉄やバスなどのインフラ整備を全国一斉に行っている。すでに大都市はこれ以上の車を受け入れられない状況であることはラッシュ時の高速道路に乗ってみれば実感できる。

渋滞すれば大きな事故は起きない、というのは日本の話だ。車と車の距離が近くなれば「我先に」の精神により事故が急増するのが中国だ。それがわかっているから当局は車両密度を上げないことを最優先にせざるを得ないのだ。

人口が多いことが中国のパワーの源だが、それは同時に人口集中によるいろいろなトラブルも急激に増大させる。星は大きくなるほど自分の重力で内部が高温に発熱するのと同じ理屈だ。国が大きすぎるのだ。

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