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2011年11月23日 (水)

市川眞一著「中国のジレンマ 日米のリスク」(新潮選書)

著者は証券アナリスト。小泉政権で構造改革評価委員、民主党政権での仕分け人などの公職も歴任。
経済面から見た世界の動きをわかりやすく解説した本で、内容は自明のことだと見るひとも多いかもしれないが、私にとっては目からウロコの落ちるような内容がたくさんあった。ゆがんだ色眼鏡をひとつ(多分いくつもかけているのだろう)外したような気がする。
特に記憶に残ったものとして「アメリカ大統領は任期の後半は景気浮揚に努め、無理な景気刺激策をとる、任期の前半はその前の景気浮揚の無理を弥縫するために抑制策をとる。だから今年末から来年は、再選を目指すオバマ大統領は無理にでも景気を良くするためのあらゆる方策をとるはずで、来年はアメリカの景気は良くなるであろう」「中国はアメリカのような覇権国になるために元を基軸通貨にしたいと密かに考えている。そのためには元をドルとリンクさせながらも国内情勢を見つつ少しずつ切り上げて実質レートに近づけようとするだろう。同時に金の保有高を増大させていく(基軸通貨は金の裏付けが必要)。内需を増大させ、ゆっくりと貿易黒字から貿易赤字へと転換させていく。これにより海外資本の流入をはかっていくだろう」などがある。
だからアメリカも中国も、EUに資本を回すことなど出来ればしたくないのだろう。今EUからの資本リターンは考えにくいと見ているのだ(これは私の思ったこと)。
中国は2009年に金保有量を約600tから1054tに増大させた。ロシアもこの3年で保有量を急増させている。このような動きが背景にあって金相場が急騰しているのだろうか(初めて私はこのことに気がついた)。
この本ではこれから5年間のアメリカと中国について大胆な予測をしている。この視点から日々のニュースを読み解いていくとそれぞれの関連性が見えてくるような気がする。
市川先生ありがとう。

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