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2011年11月28日 (月)

為替相場とインフレ

アメリカでリーダー不在のデモが続いている。ウォール街を糾弾しようという。失業が高水準であるやインフレ傾向が出始めたことが原因のようだ。中国も物価が上がり続けており、賃金の上昇が追いつかない低所得者層からの不満が高まっていろいろ労働争議などが起きている。
韓国で、輸入に頼っている食料品の価格が急激に上昇し、消費者物価の上昇と労働コストも合わせて上昇している。これはどうもウォン安が大きく影響しているようだ。数年前、韓国に行ったときは、ほぼ100ウォンが10円だったが、今年行ったときは100ウォンが7円になっていた。土産物などはずいぶん値上がりしていたが、食事は相変わらず安く食べることができた。これは日本人にとって恩恵だが、韓国の人はかなり生活が大変になりつつあるようだ。
ここで気がついた。自国通貨を安く誘導することで一息ついている国は、実は物価が上がって国民の生活は苦しくなっているのだ。アメリカや中国もそうだろう。そんなことは考えるまでもなく当たり前のことなのだろうが、日本にいるとデフレなので全く実感がない。
TPPなど、自由貿易への動きについては、そうあるべきだとの考えから私は賛成の立場であるが、推進する視点が、輸出企業救済にあると、見失うものが出てきそうだ。韓国国会のFTAに対する騒動を見ると、何をしているのだろう、と思うが、実は韓国国民の今現在の生活実感が反映されているのかもしれないと思うと、あながち笑うわけにはいかない。FTAの恩恵で韓国企業が躍進し、韓国の景気がよくなればウォンも上がるだろう。それなら韓国政府が正しいということになる。はたしてどうか。
中国は世界からの元切り上げ圧力だけが理由ではなく、早晩国内のインフレを緩和するためにも元を切り上げていくしかないだろう。それは中国の輸出企業の様子を見ながらにならざるを得ないから、ゆっくりしたものになるだろうが、中国は基準になる時間のスパンが違うのでそういうのは得意なのだ。
アメリカもオバマ大統領は再選のためには景気を浮揚させざるを得ない。無理にでも景気をよくし、なおかつ国民の生活実感を改善していると思わせなければならない。後でつけを払ってでも今さえよければいいという手を打って景気をよくするだろう。
それを見越して必ずドル高になるだろうと思う。
来年について大胆な予測をしてみたが、さて当たりますかどうか。
さてヨーロッパは?日本は?・・・年越しでじっくり考えてみよう。

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