映画「アイス・カチャンは恋の味」
2010年・マレーシア映画。監督・アニュウ、出演・アニュウ、アンジェリカ・リー。ヒロインのアンジェリカ・リーが生き生きとしていて魅力的である。
監督、脚本、主演のアニュウはマレーシアのシンガーソングライターで人気歌手・俳優である。舞台は1980年代の地方の小さな町。
物語はシンプルでノスタルジック。アイス・カチャンとは日本のかき氷のようなもの。芸術的な技巧が全くないことに好感が持てる。田舎の若者たちのささやかな青春を郷愁とともにえがいて共感を呼ぶ。
人気歌手の素人臭い映画かもしれないと心配したがとんでもない。素直に良い気持ちになれる佳作だ。
何とかクラブの石I某氏のわけの分からない河童の映画を見て時間の無駄に怒りを覚えたときのようなことがなくて幸いであった。
アジア映画恐るべし。素直な気持ちを残している大人の人にお勧めである。
映画の中でペナンの町が出てくる。そういえば、ペナンは良いところだよ、とある人に言われたことがある。マレーシアに行ってみたくなった。
« 市川眞一著「中国のジレンマ 日米のリスク」(新潮選書) | トップページ | 談志が死んだ »
「映画・テレビ」カテゴリの記事
- 『Dr.パルナサスの鏡』(2024.10.08)
- 前回に続いて(2024.10.04)
- 『フック』(2024.10.04)
- 『サンクタム』(2024.10.02)
- 『ロード・オブ・ザ・リング』(2024.10.01)
コメント