中国ウオッチ・汚職官僚14万人
表題は正しくない。この数は中国政府が発表した、2011年に摘発された汚職・腐敗官僚の数であり、それ以外の官僚が全て清廉潔白であるとはとても信じられないことなので、摘発されなかった数はかなりの数、多分摘発されたよりも多いと思う。
中国の人口が多く、官僚の数もいかに多いとはいえ、この摘発された官僚の数は想像を絶する。
ところで摘発者が増加しているのは汚職がふえているからではないようだ。中国では権限と権益は裏表で、その権益は公私を問わず行使されることに何の罪悪感もないのが普通だ。ただ、その権限の範囲ぎりぎりとかそれを逸脱して過剰に権益を利得したときのみ罰されていた。
今、セーフの範囲内という基準が揺らいでいるのではないだろうか。インターネットによる告発がふえているという。また、摘発強化を進めている地方政府によっては市民の実名での告発を呼びかけており、その場合の身の安全に対する保障と報奨金を提示している。実名に限っているのはなぜかは自明である。
このような告発は残念ながら正義感からなされることは少ないと想像される。ほとんどは嫉妬からなされているだろう。しかしそれが結果として社会の健全化につながっていくというのは面白いことだ。
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